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ふるえ(3)薬の副作用で不随意運動

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ふるえ(3)薬の副作用で不随意運動

「医師は病院にかかる前の患者さんの様子を知らない。奥様の指摘が良かったのです」とB男さん(左)に語りかける野元さん

 農作業の途中、背中と胸に激しい痛みを感じてうずくまった。昨年2月、愛媛県に住むB男さん(77)を突然襲ったのは、大動脈解離の発作だった。

 愛媛大学病院(愛媛県東温市)の集中治療室で2週間ほど治療を受けた後、個室に移った。その頃から妻(72)は、B男さんの様子に違和感を覚えていた。

 「みそ汁のおわんをすぐに落とすし、ぐにゃぐにゃしよる。何かおかしいなぁ」

 手足はふらふらと動き、口元は締まらない。言葉にも詰まる。3月下旬に退院したが、様子は変わらなかった。B男さんも「頭がぼうっとしていたし、夢遊病のような状態だった。何も考える気にならなかった」と思い起こす。

 入院中から大動脈解離の再発を防ぐため、血圧やコレステロールを下げる薬など10種類以上を飲むようになっていた。通院の時、妻は思い切って医師に尋ねた。「病気の後、主人が変わってしまったんです。薬が原因ではないでしょうか」

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