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医療・健康・介護のコラム

[女優 鈴木砂羽さん](下)30代前半で建てた浜松の実家は「決意」の証し 仕事なく、つらかった時期も乗り越えた

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長期ローン背負い 周囲に反対されても

[女優 鈴木砂羽さん](下)30代前半で建てた浜松の実家は「決意」の証し 仕事なく、つらかった時期も乗り越えた

――浜松のご実家にはよく帰られますか。

 しょっちゅうです。月に1、2回は帰ります。両親は健在ですが、小5のときに離婚していまは別々に住んでいます。私は母とも父とも仲がいいので、両方に会いに行きます。

 実は私、浜松に自分の家を建てたんです。

――それはいつですか。

 31歳だったかな。母が住んでいた借家の裏を見ると、すてきな土地があるじゃないですか。母に「私、家を建てようと思うんだけど」と言うと、とても喜んでくれました。

――それで建ててしまうとは、思い切りましたね。

 みんなに止められました(笑)。どうして借りられたのか分からないんですけど、銀行へ行ってローンを組んで、家を建てました。重荷を背負って、自分の十字架にしようと思ったんです。

 それまでの私は、東京でのらりくらりと生きてきました。それではいけないと……。無理をして、自分を鼓舞して、しっかり仕事をしなければいけない。そのために家を建てました。周りは、「お母さんのために家を建てて偉いね」なんて言いますけど、本当は自分のために建てたんです。

「もう1回、建てたいな…」

――仕事の上でも転機になった?

 はい。30代半ばの頃は、本当に仕事がなくて大変だったんですけど、それでも「家は手放したくない。絶対に嫌だ」と歯を食いしばりました。そんな時期を、「転覆」しないで乗り越えられたのは、あの家があったからです。

――で、ローンはもう?

 まだまだです。長期ローンなので。その後、増築して、額が増えたりしていますし。

 さらに、帰ると「サウナを付けたい」とか、「ジャグジー置きたい」などと言い出すので、母には「どこに置くのよー!」と怒られています。でも、実はもう1回、建て直したいな……と、ひそかに思っているんです。

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