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鉄人・衣笠の命を奪った上行結腸がんとは?

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 プロ野球・広島東洋カープの元内野手で「鉄人」の愛称で親しまれた衣笠祥雄(きぬがさ・さちお)さんが上行結腸(じょうこうけっちょう)がんのために亡くなった。上行結腸がんとはどういう病気なのだろうか。

鉄人・衣笠の命を奪った上行結腸がんとは?

 上行結腸がんは、大腸がんのひとつだ。大腸がんは、新たに見つかる患者が年間約15万人と、がんの中では最も多く、死亡者数は同約5万人と肺がんに次いで2番目。大腸は長さ2メートルほどあり、肛門につながる直腸と、その上の結腸とに大きく分けられる。結腸の中でも、盲腸から始まって上に向かう小腸に近い部分を上行結腸と呼び、そこに出来たがんが上行結腸がんだ。

転移なければ8割は治る

 大腸がんはある程度進むと出血などの症状が出ることが多いが、上行結腸がんなど小腸に近い部分は症状が出にくいため、がんが大きくなって見つかることがあるという。大腸がんが専門の光仁会第一病院(東京都葛飾区)の杉原健一院長は、「衣笠さんの病状はわかりませんが、大腸がんは見つかった時に肝臓や肺に転移していなければ、8割は治るようになっています」と指摘する。

 大腸がんで命を失わないためには、一度は内視鏡検査を受け、ポリープがなければ、以後は毎年、便に血液が混じっていないかを調べる便潜血検査を受けるよう、杉原院長はアドバイスしている。(渡辺勝敏 専門委員)

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