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目の治療のいま(3)加齢黄斑変性にレーザー

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目の治療のいま(3)加齢黄斑変性にレーザー
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加齢黄斑変性の患者の網膜を写した画像(高橋さん提供)。(上)PDTの前 中央の白い部分が異常な血管 (下)PDTの後 レーザーをあてた部分が黒くなり、血管が縮小している

 大阪府 枚方ひらかた 市の自営業、広瀬照夫さん(82)は2015年に白内障の手術を受け、両目とも眼内レンズに替えた。ところが左目の視力が上がらず、中心に黒いシミのようなものが見えるようになった。眼科医から加齢 黄斑おうはん 変性の可能性を指摘され、同市の関西医科大学病院を紹介された。

 加齢黄斑変性は、網膜の中心部にあって光に敏感な黄斑部が傷つく病気だ。物がゆがんで見えたり、中心が黒く見えるようになったりする。50歳以上の80人に1人に起き、患者数は約70万人と推計される。

 この病気には二つのタイプがある。一つは網膜を作る細胞が徐々に死滅していく 萎縮いしゅく 型。もう一つは、増殖した毛細血管が網膜の中で出血したり、体液が漏れ出したりして組織を壊す 滲出しんしゅつ 型だ。滲出型は症状の進行が早く、日本人の9割を占める。

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