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歌手 研ナオコさん

一病息災

[歌手 研ナオコさん]片頭痛と橋本病(4)200歳まで?付き合う

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 畳の上で足が滑り、思い切り腰を打った。

 昨年3月、甲府市のホール。舞台で転倒し、右足の付け根・ 大腿だいたいけい 部を骨折した。座長の梅沢富美男さんが抱きかかえてくれたらしいが、強烈な痛みでよく覚えていない。

[歌手 研ナオコさん]片頭痛と橋本病(4)200歳まで?付き合う

 その晩、マネジャーを通じ、頭痛の主治医で脳神経外科医の清水俊彦さん(東京女子医科大客員教授)に連絡をとった。清水さんが直接、緊急搬送先の救急医と話してくれ、転院もスムーズにいって安心した。信頼できる主治医がいる大切さをかみしめた。

 手術とリハビリを経て、1か月後に退院、復帰の記者会見で「200歳まで生きる」と発言し、話題になった。実家の母は95歳。かくしゃくとした姿に「自分もまだまだ」と思う。

 今年も、梅沢さんとの舞台や、野口五郎さんとのコンサートなどがある。舞台に立つのがリハビリだ。

 橋本病と片頭痛。それぞれ薬で症状は安定しているけれど、治ったわけではない。一生つきあっていく病気と受けとめている。

 歌もバラエティーも演技も、「完璧」と納得したことは一度もない。健康も「こうなりたい」という遠い目標を持つことが大切だと思う。「満足したら終わり。最後の最後に、何かの賞をもらって、『あ、そう』と言って旅立ちたい」

 (文・中島久美子、写真・米田育広)

 

  歌手 研ナオコさん(64)

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