文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医のねだん

ニュース・解説

「紹介状なし受診」特別料金なぜ拡大?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

高度医療の役割分担 明確に

「紹介状なし受診」特別料金なぜ拡大?

 紹介状を持参せずに、地域の中核病院を直接受診すると、国のルールに基づき、通常の初診料などに加え、特別料金を徴収されます。今年3月まで特別料金がかかるのは大学病院など500床以上の約260病院でしたが、今月から400床以上の約410病院に広がりました。

 初診の特別料金は5000円以上、再診は2500円以上と定められました。これまでも200床以上は病院の判断で初診・再診時に特別料金を取れることになっていますが、今回のルール適用で引き上げる病院が出ています。

 再診の特別料金は、初診の医師が継続して治療するとされた患者は支払う必要はありません。しかし医師の意向と関係なく通い続けると再診の度に請求されます。患者には厳しい措置に思えます。

 なぜ特別料金が設けられたかというと、国が医療機関の役割分担を明確にして効率化を進めたいからです。

 特別料金の徴収が必要と定められた病院は、全国の一般病院の6%程度で、高度な医療を提供する役割を持っています。そうした病院に風邪などの患者が行くと、専門的な医療が必要な人への対応が遅れる恐れがあります。かかりつけ医がいる診療所などをまず受診し、必要に応じて病院を紹介してもらうという体制は理にかなっています。

 紹介状の発行は保険が利き、3割負担で原則750円です。治療経過や検査結果、処方薬などについて医師に書いてもらいます。次の病院が決まっていなくても発行をお願いできます。これを持って行けば特別料金を払う必要がないだけでなく、同じ検査を受けずに済み、出費をさらに抑えられるかもしれません。

 日本医師会の鈴木邦彦常任理事は「大規模病院が高度医療や入院医療に特化する流れは今後強まります。役割分担が進むよう、研修などでかかりつけ医のレベルアップを進めます」と話しています。

 (石塚人生)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

inonedan

医のねだんの一覧を見る

最新記事