伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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寒天豆乳プリン
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は寒天を使用したゼラチンゼリーのようにのどごしのよいプリンのご紹介です。
冷たいデザートを作るときに使用する材料として「ゼラチン」と「寒天」があります。どちらもジュースなどの水分を固める性質がありますが、出来上がりの食感や、溶け出す温度に違いがあります。
ゼラチンで作ったゼリーは滑らかでつるんとした食感が特徴ですが、寒天を使用したゼリーはあんみつや牛乳寒天、トコロテンなどのようにゼラチンゼリーよりもやや硬めに仕上がることが特徴です。
またゼラチンは20度以下で固まり、25度以上で溶け出すのに対し、寒天は室温で固まり、溶け出しにくいゼリーができます。
もちろんどちらもおいしいデザートになりますが、のみ込む力が落ちた方にはゼラチンゼリーから溶け出した水分が「むせ」につながったり、逆にしっかり固めた寒天ゼリーをかんだときに口の中でばらばらになり、きざみ食のような形態になってむせてしまうこともあります。
今回のレシピは寒天の量をできるだけ減らすことで、のどごし良く、室温で溶け出しにくい仕上がりになります。さらに、水を入れていないので、より濃厚に仕上がります。
作り方のポイントは、火にかける前に材料をよく混ぜておくこと、寒天をしっかり煮溶かすことです。
今回のレシピは生クリームを使用していますが、豆乳だけでも作ることができます。その際は豆乳を200ccにしましょう。豆乳のほか、コーヒーやフルーツジュースでも作ることができます。
[作り方]
(1) 豆乳、生クリーム、砂糖、粉寒天を鍋に入れ、泡立て器でよくかき混ぜてから、弱火にかける。
(2) 弱火でかき混ぜ続け、鍋肌から泡がふつふつとしてきたら、底が焦げないように20秒程度かき混ぜながら加熱し、火を止める。
(3) ボウルなどに移し、粗熱が取れるまで冷やす(氷水や保冷剤を当てると早く冷える)。
(4) 器に入れて、冷蔵庫で2~3時間冷やす。上から黒みつをかけて出来上がり。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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