伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
もっと知りたい認知症
ヒジキ煮とサトイモのあえもの

こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は市販のヒジキの煮物のお惣菜と、冷凍のサトイモを使用したお手軽介護食のご紹介です。
ひじきの煮物などのお総菜は近年、コンビニエンスストアやスーパーのお総菜売り場、冷凍食品売り場で商品の種類が充実し、さらに商品の包装サイズが小さく、使いきりサイズになっているものが多くあります。
ヒジキの煮物や切り干しダイコンの煮物、筑前煮など、本来は時間のかかる煮物も購入できるので、1人暮らしや2人暮らしの家庭にはうれしい点です。
ただし、市販されているヒジキの煮物にはレンコンやゴボウ、コンニャクなど、かみ切りにくい食材が入っている場合もありますので、表示を確認してから使用するようにしましょう。
海藻の中でも、とくに鉄分や食物繊維が豊富なヒジキですが、食べた時に口の中でばらつきやすく、かんでもひとつのまとまりになりにくいため、のみこみにくさにつながります。つぶしたサトイモと練りゴマでまとめることで、しっとりと食べやすく、栄養価もアップします。サトイモのほか、水切りした豆腐をつぶしたものでも代用できます。
介護食を一人分だけ作る…と負担に思わず、このような便利な市販品も介護食に利用することができます。介護をしている家族だけではなく、限られた時間で1~2人分の料理を作るホームヘルパーさんなどにもお薦めです。
[作り方]

(1) サトイモは大さじ1の水とともに耐熱容器に入れてふんわりとラップをして電子レンジで4分程度加熱する。(竹串がすっと通るくらい)
(2) サトイモを熱いうちにスプーンなどでつぶし、練りゴマを混ぜ込む。
(3) ヒジキの煮物を(2)のサトイモとよく混ぜて出来上がり。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
【関連記事】