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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

トラウトのとろろマヨ焼き

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は魚料理のご紹介です。魚は身が軟らかく、かむ力、のみ込む力が低下した方にも食べやすいというイメージがありませんか?

 ところが、調理の方法や魚の種類によっては食べにくくなる場合もあります。魚はグリルで焼くと水分が蒸発し、脂も落ちてしまうため硬さやパサつきが増してしまうので注意が必要です。魚をより軟らかく食べやすくする調理法として「煮る」、「蒸す」がお薦めです。

 このレシピでは、とろろとマヨネーズを混ぜたものを魚にのせて蒸すことで、口の中でのまとまりを作りやすく、さらに、のどへ送り込みやすくしています。

 トラウトサーモンには、青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のDHA、EPAが多く含まれています。DHA、EPAは、血管を丈夫にして生活習慣病を予防する効果が期待されています。また、これらの脂肪酸は体内で作り出すことができないため、食べ物から摂取することが必要です。

 作り方のポイントは、アルミホイルをきちんと密封すること、中火から弱火でじっくり火を通すことです。サーモンは刺身用のものを使用すれば皮と骨を取る作業を省くことができます。サーモンのほか、タラやカラスカレイでもおいしくできます。

[作り方]

(1) トラウトサーモンは皮と骨を除き(A)の材料に15分以上漬けて下味をつけておく。

(2) ヤマイモはすりおろしてマヨネーズと混ぜておく。

(3) 魚を包めるくらいの大きさに切ったアルミホイルにサラダ油を塗り、(1)のサーモンをのせ(2)のとろろマヨをかける。

(4) アルミホイルを密封する。

(5) フライパンに約2~3cmの水を入れてアルミホイルを置き、ふたをして約12~15分間蒸し焼きにする(目安は中火で4~5分、弱火で10分程度)。

(6) サーモンに火が通ったらアルミホイルごと器に盛って出来上がり。飾りに青ノリをふる。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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