すてきLIFE
医療・健康・介護のコラム
[原辰徳さん]健康第一で野球伝道
昨年11月、ペルーの日系人協会の設立100周年記念行事に招かれ、子どもたちに野球を教えてきました。「分かった?」と尋ねると、「はい!」と元気に答えてくれる姿勢が素晴らしかったです。現地の博物館には日本製の古いバットやグラブが展示され、厳しい暮らしを強いられた移民の方々にとって、週末の草野球が最高の楽しみだったと聞き、野球の持つ力を改めて感じました。
とにかく野球が好きで、この世界で育ててもらい、殿堂にも選んでいただきました。先輩やファンへの恩返しも込めて、今後は社会貢献に力を入れていきたいと考えています。
そのためには健康が第一。今年7月に還暦になるのを機に、好きなお酒を減らそうと思っています。趣味のゴルフで、年齢を重ねても飛距離が変わらない方に伺うと、たいがいお酒を控えているので、見習おうと。大腸の内視鏡検査は2年に1回、人間ドックや胃カメラは毎年やっていて、今のところ幸い、健康です。手間をかけるのは、ずっと自分を支えてくれた体へのお礼みたいなものです。
プロ野球のシーズンも始まりました。巨人軍は勝たなければ評価されない厳しいチームですが、今年こそ優勝争いを演じて、高橋監督に日本一になってほしいです。私も出来る限りチームを支援していきます。(岡部匡志)
◇ はら・たつのり 59歳。巨人軍監督通算12年でリーグ優勝7回、日本一3回。2009年WBC日本代表監督で世界一。今年1月、野球殿堂入り。現在、巨人軍特別顧問、東海大体育学部客員教授。
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