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失神を知ろう(1)問診と心電図 危険性診断

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失神を知ろう(1)問診と心電図 危険性診断

安部さん(右)から心臓の検査結果について説明を受けるAさん(北九州市の産業医大病院で)

 妻と話しながらスーパーを歩いている途中。居間でごろごろしている時。福岡県に住む会社員の男性Aさん(66)が気を失うのは、日常の何げない場面。急に体が崩れ落ち、10秒ほどで元に戻る。まるで何事もなかったかのように。

 2009年末から、ほぼ毎月、気を失うようになったAさん。総合病院の救急外来から始まり、内科や精神科を転々とした。軽いめまいやストレスと言われ抗うつ薬を飲んでみたが、一向に良くならなかった。

 精神科医の紹介で翌年8月、産業医大病院(北九州市)神経内科を受診した。「脳波に問題はない。てんかんではなく、失神でしょう」。同じ病院の循環器内科に紹介された。

 失神は、急に意識を失う一過性の発作。脳血流の悪化で起こる。数秒から数分以内に自然に回復する。

 原因はいくつかある。不整脈など心臓の動きが悪くなって起こる心原性失神は、命に関わる危険なタイプで、すぐに治療が必要だ。

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