認知症介護あるある~岡崎家の場合~
医療・健康・介護のコラム
いいこともあります! 若年性認知症の人の介護

漫画・日野あかね
本人が若い=介護する家族も若い
前回、53歳で脳出血を起こし、じわじわと脳血管性認知症になっていった父さんは、「若年性認知症」(64歳以下で発症したケース)でもあり、若くして発症したことで、本人や家族が大変だったり、切ない思いをしたお話をさせていただきました。
一方で今回は、「父さんが若年性認知症だったとしても、悪いことばかりではない!」という、私の「若年性認知症介護あるある」のお話です。
インターネット万歳!
親が若年性認知症になった場合、その子どもたちも介護の担い手となる場合が多いようです(私はコレ!)。そして親に限らず、祖父母や兄弟、そのほか家族などの介護を担っている若者は、「ヤングケアラー(若者介護者)」と呼ばれ、昨今はメディアでもよく取り上げられるようになりました。
父さんが若年性認知症だとわかった20年前は、「ヤングケアラー」といったような、「若くして介護を担っている人」の呼び名もなく、同じような境遇の人がいても、なかなか出会う機会がありませんでした。そのため孤独を感じ、先の見えない介護生活に行き詰まったことも……。
ところが、父さんが若年性認知症と診断されて10年が過ぎたころから、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで日本全国にいる同じような境遇の人と家にいながらにして 繋 がることができるようになりました。これも、インターネットが身近な世代である「ヤングケアラー」ならではの「若年性認知症介護あるある」だと私は考えています。
1 / 2
【関連記事】
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。