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介護・シニア

実家の片づけ 親子で確認

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重要書類や通帳の場所 情報共有

実家の片づけ 親子で確認

 高齢になると体力や記憶力の衰えなどから、家の片づけが十分でなくなってくる。子ども世代が手伝う場合、一方的に進めるとけんかの原因になりかねないので注意が必要だ。優先順位を決め、焦らず取り組みたい。

 「まず、重要なモノの場所を親子で確認し、情報共有することから始めましょう」。3月上旬、東京都内で開かれた講座「片づけ上手塾」。講師の高橋和子さんが親の家を片づける際の優先事項として挙げたのは、医療関係の書類、保険証券、不動産権利書、有価証券、通帳などの管理だ。

 親が施設や病院に入所したり、万一亡くなったりした際、必要な書類が見つからず困るケースが多いという。高橋さんによると、「重要なものが全て入っている」と説明されていた金庫が開けられなかったり、開けたら中が空だったりしたケースもある。親子で確認しながら整理・収納する。

 もう一つ優先すべきなのが「身の安全を守る」という視点だ。「地震などが起きたときに、安全に避難できるか。夜中にトイレに行く際などに、転んだりしないかを考えましょう」と高橋さん。

避難しやすいようにモノ移動・処分

 避難経路となる廊下や階段、ドアの前、玄関などを優先的に片づける。床に積み上げられるなどしているモノがあれば処分したり、使っていない部屋に移動したりする。

 「家の中がモノであふれていると、介護サービスの支障になる」と指摘するのは、一般家庭の整理サービスなどを行う「アールキューブあんしんネット事業部」(東京)の 石見良教いしみよしのり さん。親が介護を受けることも想定し、電動ベッドを設置するスペースやヘルパーが動きやすい空間的な余裕を確保しておきたい。

 冷蔵庫の中を確認・整理するのも有効だ。消費期限が過ぎたものが大量にあったり、同じモノをたくさん買い込んであったりすれば、親の異変に気づくことにもつながる。

 ただし、必要に迫られたことであっても、片づけ作業を進めていくには、親への気遣いが大切だ。「人の家」であることを念頭に置いた言動を心掛けたい。

 具体的には「捨てて」「片づけて」という言葉を使わないようにする。「捨てる」のではなく「何を残すか」に意識を向けてもらうように気を配る。愛着や思い出がある品物を手放したくないというのは当然の心情だからだ。

 「つまずいたら危ない。けがをするよ」「あまり使わない物は別の場所に移そうか」などと優しい言葉で提案するとよい。

 親に体力や気力があるうちは、本人に少しずつ進めてもらうのが理想だ。子どもが手伝う場合は、帰省の度に一部屋ずつなどコツコツと行っていけば親も受け入れやすい。「会話をしながらゆっくり進めれば、親子が向き合うきっかけや家の歴史を知る機会になる」と石見さんは話す。

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