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【子どもを守る】育む心(1)孤立し余裕失う母親

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 「子どもをたたいてしまったんです」

 2月に東京都内で行われたベビーマッサージの講習会。講師を務めたNPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」理事の 高祖常子こうそときこ さんに、参加した女性(34)が泣きながら打ち明けた。

 夕食の支度を始めると、8か月の長女がぐずり始めた。抱っこしようとすると2歳の長男が泣き始め、抱っこをせがむ。長女の面倒を見ようとすると、長男は言うことを聞かなくなる。

 長男が女性の頬をたたき始めた。「痛いよ。同じことをされたらいやでしょう」。それでもやめない。夕食の支度も進まず、2人の泣き声は大きくなるばかり。

 女性は思わず長男の頬を軽くたたいた。手を当てる程度の力だったが、手を上げたのは初めて。長男はきょとんと女性を見上げ、おとなしくなった。翌日夜、「ママ、ペチンした」と長男が突然言った。記憶に刻まれていると実感し、涙が止まらなかった。

 「仕方ないことなのに『なぜ困らせるの』と思ってしまう。もっとたたいてしまったらと思うと怖い」

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