教えて!ヨミドック
医療・健康・介護のニュース・解説
脚の筋肉がつるのはなぜ?
ミネラル不足が一因
Q イタタタ、脚の筋肉がつったよ。
ヨミドック 座って脚を伸ばし、爪先に手をかけてゆっくり伸ばしてみてください。治まるまで繰り返しましょう。
Q 痛かったよう。久しぶりのジョギングのせいかな。脚がつっている時、筋肉はどう動いているの。
ヨ 筋肉が縮むばかりで、自分の意思では伸ばせない状態になっています。
Q どうしてそうなるの。
ヨ ジョギングの前にストレッチをしましたか。使っていない筋肉は硬くなっているので、つりやすくなります。
Q ストレッチはしっかりしたよ。
ヨ 運動時につる原因で他に考えられるのは、汗をたくさんかき、多くのミネラルが体外に流出したことですね。マグネシウムやカルシウムなどのミネラルは、脊髄から筋肉に信号を送るのに大事な役割をしています。ミネラルが不足すると、神経から筋肉に伸び縮みを指示する信号が乱れて筋肉が収縮し続けてしまうのです。

Q 運動の後でもないのに、夜寝ていてつることもあるよ。
ヨ これも知らないうちに汗が出て、体内のミネラルのバランスが崩れたのが原因です。大人の場合、眠っている間にコップ1杯分の汗をかくといいます。また、無理な姿勢で寝ていて血行が悪くなったり、冷やしたりすることも原因になります。
Q つりやすい体質の人はいるの。
ヨ 高齢者は筋力の衰えと血管の老化で血行が悪くなり、つりやすくなります。胎児を包む羊水などを作るのに多くのミネラルを必要とする妊婦も同様です。つりやすい人には腎臓の病気や甲状腺異常、糖尿病が隠れていることもあるので注意が必要です。
Q 予防法はある?
ヨ 運動時や寝る前に水分を補給しましょう。バランスの良い食事を心がけ、適度な運動も大切です。足湯につかったり、就寝時も靴下などをはいたりして温めるのも効果的です。つらい時には予防効果がある漢方薬もあるので医師や薬剤師に相談してみましょう。
(原隆也/取材協力=岡村信良・久野銀座クリニック院長、井上直樹・NPO法人ブライトライフ理学療法士)
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