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「過去の病気ではない」結核、年2万人発病…薬剤耐性菌増え予防意識必要

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 かつて日本でも 蔓延まんえん していた結核。患者は激減したものの、いまも年間2万人前後が発病する。3月24日の世界結核デーを前にした22日、結核研究所の森亨・名誉所長らが記者会見し、今なお深刻な海外事情も説明しながら、「結核は日本にとっても過去の病気ではないことを知って」と呼びかけた。

 同研究所によると、日本ではワクチンの普及と、届け出による患者管理の徹底などにより、1965~78年に 罹患りかん 率を年間約10%減少させた。

 ただ、世界的に見れば、結核は今も10大死因の一つと言われ、2016年に新たに結核にかかった人は1040万人、死亡した人は170万人とされる。栄養不良で発病する人が多いほか、HIV(エイズウイルス)感染や糖尿病、喫煙などが影響することも多い。

 大きな問題となっているのは、抗菌薬に耐えられる薬剤耐性菌が増えていることだ。複数の薬が効かないケースも出てきている。薬剤耐性菌の発生を防ぐためにも、抗菌薬の正しい使い方を周知する必要がある。

 森名誉所長は「結核の多い国から日本に持ち込まれるリスクもある。一般の人にも、予防の意識を忘れないでもらいたい」と語った。

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