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無痛分娩 安全策は(上)厚労省研究班が提言案

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無痛分娩 安全策は? 厚労省研究班が提言案

無痛分娩を巡る事故の再発防止を訴え、記者会見する家族。重い障害を負った母子も同席した(2017年7月、京都市で)=尾崎孝撮影

麻酔と出産、兼務容認 診療所に配慮

 出産の痛みを麻酔で和らげる「無痛分娩(べん)」の安全対策を検討していた厚生労働省研究班が、人員・設備面で望ましい体制や、情報公開について示した提言案をまとめた。3月末に最終的な「提言」を発表する予定だ。重大事故が相次ぎ発覚したことでつくられたものだが、安全性の向上につながるのか。その実効性が問われている。

 無痛分娩など産科麻酔を巡る重大事故は、昨年春以降、大阪、兵庫、京都などで次々に発覚した。厚労省は無痛分娩に関する研究班を設置。メンバーは、日本産婦人科医会や日本麻酔科学会などの関連団体から派遣された産婦人科医、麻酔科医、助産師、医療安全の専門家、市民団体代表で、昨年8月から議論を重ねてきた。

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