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その医療 ホントに要りますか?

コラム

抗うつ薬は8割の患者に無意味!?

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学会のガイドラインに矛盾が

 しかし、実際には、軽症うつ病患者にも抗うつ薬はたくさん使われています。薬が過剰に使われる背景には、医学会の診療ガイドライン(指針)の問題もあります。

 日本うつ病学会の治療指針では、軽症の場合は「プラセボに対し確実に有効性を示しうる治療法はほとんど存在しない」と書かれ、薬物療法の効果を否定しています。軽症うつ病には抗うつ薬の効果がみられない、という海外の報告を踏まえた妥当な内容です。

 ところが、これとは矛盾した記述もあります。「薬物療法を導入することに消極的になりすぎれば、治療の時期を失して重症化を招く怖れがある」として、病気にかかった期間が長い場合や、睡眠や食欲の障害が重いといった場合に、「薬物療法を行うことが推奨される」と書かれています。「プラセボに比べて有効性を示す治療法はない」と言いながら、薬を勧めるのは不合理です。

薬より良い睡眠と運動を

 井原教授は「うつ病の治療は、薬物療法より生活習慣の改善の方が重要」と言います。中でもカギになるのが、睡眠不足の解消です。

 うつ病の人は多くの場合、睡眠時間が短く、睡眠のリズムも乱れています。そこで、まず「睡眠日誌」を使い、毎日、何時に眠り、何時に目覚めているかを記録してもらいます。

 睡眠時間は1日7~8時間が理想的とされています。それより短くても長くても、うつ病のリスクが高まるからです。うつ病だけでなく、糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクも高まり、死亡率も上昇します。

 井原教授は、1日7時間、1週間で50時間の睡眠をとることを勧めています。週50時間の睡眠が確保されれば、うつ病は良くなっていくといいます。

 良い睡眠をとるには、適度な運動も必要です。肉体疲労が起き、眠気が促されるからです。実践しやすく続けやすいのが歩くことで、1日7000歩が目安になります。

 また、アルコールは睡眠の質を低下させます。このため、井原教授は、週50時間睡眠、適度な運動(1日7000歩)、アルコールの減量(薬を服用中なら禁酒)を治療のポイントに挙げています。

 うつ病を治すのに最も大切なのは、自己回復力を高めることです。健康を作るのは薬ではなく、睡眠などの生活習慣であることを再確認したいですね。(田中秀一 読売新聞東京本社調査研究本部主任研究員)

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tanaka200

田中秀一 (たなか・ひでかず)

 医療情報部(現医療部)、社会保障部、論説委員、編集局デスクを経て現職。長期連載「医療ルネサンス」を18年担当、現代医療の光と影に目を凝らしてきた。「納得の医療」「格差の是正」をテーマとしている。

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5件 のコメント

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人間である以上

希望は何処へ

平等な世界なんて本当に作れますか 近年テレビやネットで情報伝達が速くなっていて 特にネットは誰でも簡単に好き勝手に情報を発信できて 情報の真偽は...

平等な世界なんて本当に作れますか
近年テレビやネットで情報伝達が速くなっていて
特にネットは誰でも簡単に好き勝手に情報を発信できて 情報の真偽は関係なしに魅力的なものはすぐに広まる
人間の性として自分が魅力を感じる方に動く
仮に一瞬でも平等な世界が訪れたとしても、ネットで魅力的な情報や方法があって、人々が惹きつけられるという状況が作られればそれはもう平等とは言えないと思う
誰かが支配する可能性が生まれるから
ネットがある以上誰にも支配されない平等な世界なんて作り出すことすら不可能だと思ってしまう
平等を願う事は願わない人よりずっといいとは思うけれど 願うだけで平等な世界なんて訪れるのでしょうか

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うつ病を生む社会制度の改善を

はりき久実

うつ病は社会病ともいえるのでは?うつになりがちな生活習慣に陥りやすい労働や学習形態の多い社会システムの問題も大きい。 個人としては、そんな社会の...

うつ病は社会病ともいえるのでは?うつになりがちな生活習慣に陥りやすい労働や学習形態の多い社会システムの問題も大きい。
個人としては、そんな社会の罠、個人の在り方に注意深くなり改善へと動くこと、社会としては、福祉や企業、学校への監視と改善指導を充実させて、無理な生活形態、たとえば睡眠不足、それにつながる日中の外出や運動がしにくい事などや、不自然な精神状態を市民がおしつけられない制度保証をすることも大切だろう。
たとえば、保育、介護、教育などの庶民層の費用負担が軽減されれば、過度な受験競争や教育生活費のため、睡眠を削って勉強や労働に向かう必要もなくなろう。雇用者の被用者福祉への義務も見直すべき。
さらに安定収入と安定雇用の期待される専門職につける窓口も広げ、職業観地域間での賃金格差も是正されれば、広い地域で十分な専門職従事者を確保でき、労働者全体の過労働や社会格差、利用者にとっての専門家不足の不便も、改善されるのではないだろうか。個々人の生活の平等な充実から、少子高齢化問題も解決されるだろう。

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精神疾患における原因と治療の比率

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

うつを含む精神症状や精神疾患は直接なり間接なり様々な原因が絡んでいます。 健全な精神は健全な肉体に宿るというのはあながちウソではありません。 社...

うつを含む精神症状や精神疾患は直接なり間接なり様々な原因が絡んでいます。
健全な精神は健全な肉体に宿るというのはあながちウソではありません。

社会的要因、生活要因、身体疾患に伴う二次的な精神症状に関していえば、やはり、根本原因への介入や認知が重要になりますが、煩雑で、難解です。
特に社会要因や家族関係などへの介入は本人以外の要素も絡むのでひどく難しいと思います。
代理ミュンヒハウゼン病を知るとよくわかります。
正直者が馬鹿を見る社会ですし、LGBTへの啓発活動は裏を返せばそれだけの難問を社会が抱えている証拠です。

カウンセリングや運動、娯楽に準じたものは医師でなくても可能ですし、医師しか行えないのは身体疾患の診断治療や向精神薬の薬物療法になります。
だから、医師も患者も一部が薬物に固執するわけです。

風邪の抗生剤の話にも通じますが、それを真面目にやる事への世論誘導や利害調整がなされないと難しいと思います。
僕はもっと安価なスポーツ環境が整って欲しいと思います。
スポーツの語原は非日常であり、気晴らしですから。

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