文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療ルネサンス

 読売新聞の人気連載「医療ルネサンス」の記事を読むことができます。

医療ルネサンス

がん免疫治療薬(5)Q&A 根拠ない自由診療に注意

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
がん免疫治療薬(5)Q&A 根拠ない自由診療に注意
id=20180313-027-OYTEI50001,rev=2,headline=false,link=true,float=left,lineFeed=true

 「がん免疫療法ガイドライン(指針)」の作成責任者を務めた和歌山県立医科大学教授の山本信之さん(55)に、免疫治療薬について聞きました。

 ――この薬の特徴は。

 「従来の抗がん剤は、がん細胞を直接攻撃する薬です。免疫治療薬は、がん細胞が免疫から逃れる仕組みを解除し、免疫を活性化します。がん細胞を間接的に攻撃します」

 ――どんながんにでも使えるのでしょうか。

 「保険が適用されているのはオプジーボ、キイトルーダ(商品名)などです。商品によって異なりますが、対象は皮膚がんの一種の悪性黒色腫、肺がんの一部、胃、腎臓などのがんで、それらが進行し手術ができない場合のみに使います」

 ――どの程度効果があるのでしょうか。

 「がんの縮小効果がある患者は2割程度です。ただ、いったん効いた人は長期間効く傾向があります。どんな人に効くのか、いつまで効くのかなどは、正確に予測できないのが現状です」

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療ルネサンスの一覧を見る

最新記事