文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

第46回医療功労賞

イベント・フォーラム

[第46回医療功労賞]中央表彰10人の横顔(下)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

国内部門

豪雪地域の頼れる存在 山川秀 69 医師

[第46回医療功労賞]中央表彰10人の横顔(下)

 江戸時代から続く医家。200年余り7代にわたって地域医療を守ってきた。

 日本でも有数の豪雪地域で、中心市街地までは10キロ近く離れている。交通手段を持たない高齢者にとっては頼りの存在だ。さらに15キロほど山側に入った集落へも約30年間、巡回診療にあたった。

 豊富な臨床経験は、ツツガムシ病患者の診断と適切な治療につながった。

 地域では少子高齢化と人口減少が進む。働き盛り世代は共働きが多く、介護が必要な高齢者を抱える家族の期待も大きい。住み慣れた場所で充実した最期を迎えられるよう在宅医療と介護にも力を入れる。<福井県大野市> 

地域包括ケアの先頭に 朝比奈利明 59 医師

id=20180312-027-OYTEI50021,rev=3,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

 1985年に現在勤務する病院に着任して以降、山梨県内でも過疎と高齢化が最も進む中南部地域の医療に力を尽くしてきた。

 乳幼児健診や学校健診などの保健活動に従事。外来診療の傍ら、訪問診療や往診に駆けめぐる。透析施設や訪問看護ステーションの開設も進めた。

 近隣の医療機関や介護施設などとのネットワークを作った。県内での地域包括医療・ケアのモデルケースとなっている。

 初期研修医を受け入れているほか、山梨大医学部で社会学の講義も受け持ち、学生に地域医療のやりがいを伝えている。<山梨県身延町> 

在宅の精神医療を支援 上野半兵衛 64 医師

id=20180312-027-OYTEI50022,rev=3,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

 勤務する病院は、和歌山市から南東の内陸に位置する。約35年にわたり地域の精神医療に携わってきた。通院が困難な患者には積極的に訪問診療にあたっている。

 精神障害者の早期社会復帰を目指し、院内にデイケア室や作業療法室を開設。同市内の社会復帰施設や障害者総合リハビリテーション施設の設立や運営に関わった。

 病院に看護師と精神保健福祉士、作業療法士で構成する訪問看護室を設置。院外では福祉施設の関係者との連携を進めるなど、在宅の患者が安心して過ごせるように支援している。<和歌山県紀美野町> 

故郷・小豆島で半世紀 大森茂 84 医師

id=20180312-027-OYTEI50023,rev=3,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

 瀬戸内海に浮かぶ小豆島の出身。1969年、生まれ故郷で外科医院を開き、島民の頼もしいかかりつけ医であり続けている。

 地元医師会の役員を40年近くにわたって歴任。島民の保健衛生の向上に尽力した。また島民を対象にした国内初の帯状 疱疹ほうしん の追跡研究にも協力。研究には1万2000人以上が参加した。性別や年代別のリスクや重症度との関連などの解明につながり、ワクチン接種による予防が可能になった。

 少子高齢化の一方、医療従事者は慢性的に不足。特定健診の受診率は県平均を下回る。島民の健康意識の向上にも力を入れる。<香川県土庄町>

海外部門

ヒマラヤの麓 虫歯予防 中村修一 74 歯科医師

id=20180312-027-OYTEI50024,rev=3,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

 ヒマラヤ山脈の麓の村々で約30年、歯科医療の向上に取り組んできた。

 活動を始めた1989年当時、現地は電気や水道などの社会基盤が未整備で衛生環境も悪く、人々は指に砂やレンガの粉をつけて歯を磨く状態だった。村人は虫歯や歯周病を患っても我慢するしかなかった。

 カトマンズ近郊に拠点を構え、約1万5000人を治療。学校での 口腔こうくう ケア指導で、子どもの虫歯も抑制した。

 現地の専門家育成も支援し、歯科診療所の設立にこぎつけた。近年は清涼飲料水や菓子類が店先に目立つ。子どもの虫歯予防にさらに力を入れることにしている。<ネパール>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

イベント・フォーラムの一覧を見る

第46回医療功労賞

最新記事