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がん免疫治療薬(3)劇的効果の陰で副作用

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がん免疫治療薬(3)劇的効果の陰で副作用

元気に店に立つ森さん。張りのある声も戻った(群馬県高崎市で)

 「いらっしゃいませ!」

 群馬県高崎市の「寺田精肉店」に森雅人さん(50)の大きな声が響く。名物は注文を受けてから、揚げるコロッケやメンチカツ。週3、4日、店に立つ森さんは、進行肺がんで免疫治療薬オプジーボを使い続ける。

 「この薬が効かなかったら今、自分はここにいない」としみじみ話す。

 2014年夏頃から、せき込むと、たんに血が混じるようになった。血の量が徐々に増え、15年1月末、紹介された国立病院機構・高崎総合医療センターで肺がんと診断された。毎日20本のたばこを約20年吸い続けていた。「根拠もなく、がんにはならないと思っていた」と自身を恥じた。

 放射線と抗がん剤治療を受け、がんはほぼ消えた。安心したのもつかの間、副腎に7センチの転移が見つかった。手術はできない。別の種類の抗がん剤は、ことごとく効かなかった。

 残るはオプジーボしかないが、保険適用前だった。森さんは徐々に衰弱し、立ち上がることもできなくなった。当時の主治医で元呼吸器内科部長の清水 雄至ゆうじ さん(55)はじりじりした思いで待ち、保険適用になった直後の16年1月、2週間ごとの点滴を始めた。

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