梅毒の進化か、人間や社会の弱体化か? 寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受 2018年3月8日 岩田先生のように、大学教授という職業の方から、「古典的医局制度崩壊」という文言が出てくるのですから、時代の変化が加速しているということでしょう。 特に内科系は医局制度の外側でも実施できる学びが増えたので、そこを勘案できる医局と今までの権威や制度を振りかざすことしかできない医局との力関係も含めて、変質していくのではないかと思います。 梅毒が増える理由は、梅毒そのものの変化、感染経路の変化、宿主たる人間や動物の変化に分けられるでしょう。 バイオテロや特定人種差別的な発言は問題ですが、LCCにより人間の出入りが増えたり、海外作物の輸入が増えたり、医学の進歩や家庭内の浄化装置により守られすぎた身体が何らかの抵抗力を下げている可能性はあり得ます。 かかりつけ医や総合診療医の国家的推進は問題もありますが、一方で、カルテの統合により細分化されすぎた医療の弊害を洗い出してくれるかもしれません。 放射線診断科や感染症内科は厄介症例における皮膚から内臓各所までの統合した情報を目にする機会が多いですが、そういう目線を機器の進歩が補ってくれるということです。 特定臓器への治療が、結果として他の臓器へ悪影響を及ぼすことはあり得ることです。 偽膜性腸炎や広域抗生剤乱用によるアキレス腱断裂や耐性菌の出現のリスクなどを知っていれば、漫然とした薬剤の使用のリスクは分かりますし、それは抗生剤だけではないでしょう。 勿論、薬剤だけでなく、診断と治療のコストの見直しによって、医療が改善されるように誘導しないといけませんが。 違反報告
梅毒の進化か、人間や社会の弱体化か?
寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受
岩田先生のように、大学教授という職業の方から、「古典的医局制度崩壊」という文言が出てくるのですから、時代の変化が加速しているということでしょう。
特に内科系は医局制度の外側でも実施できる学びが増えたので、そこを勘案できる医局と今までの権威や制度を振りかざすことしかできない医局との力関係も含めて、変質していくのではないかと思います。
梅毒が増える理由は、梅毒そのものの変化、感染経路の変化、宿主たる人間や動物の変化に分けられるでしょう。
バイオテロや特定人種差別的な発言は問題ですが、LCCにより人間の出入りが増えたり、海外作物の輸入が増えたり、医学の進歩や家庭内の浄化装置により守られすぎた身体が何らかの抵抗力を下げている可能性はあり得ます。
かかりつけ医や総合診療医の国家的推進は問題もありますが、一方で、カルテの統合により細分化されすぎた医療の弊害を洗い出してくれるかもしれません。
放射線診断科や感染症内科は厄介症例における皮膚から内臓各所までの統合した情報を目にする機会が多いですが、そういう目線を機器の進歩が補ってくれるということです。
特定臓器への治療が、結果として他の臓器へ悪影響を及ぼすことはあり得ることです。
偽膜性腸炎や広域抗生剤乱用によるアキレス腱断裂や耐性菌の出現のリスクなどを知っていれば、漫然とした薬剤の使用のリスクは分かりますし、それは抗生剤だけではないでしょう。
勿論、薬剤だけでなく、診断と治療のコストの見直しによって、医療が改善されるように誘導しないといけませんが。
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