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共に働く

コラム

第1部[反響特集]家事分担 夫婦とも疲れ果て

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 共働き夫婦の生活について考える連載「共に働く」の第1部「家事分担」に、働きながら家事や育児に奔走する人らからメールや手紙などが寄せられた。余裕のない日々への苦悩をつづったものや、妻の負担を減らすための具体的な提案もあった。

子どもも一員 担わせては

 連載は、夫婦の共働き化が進む一方で、家事や育児が女性側に重くのしかかる現状を紹介。家事に対する男女の意識の違いを解消する必要性や家事分担の方法などを取り上げた。

 京都市の大学職員の男性(40)は「男性が家事に積極的に参加しても、共働きである以上、仕事も家事も中途半端という状態から抜け出すのは難しい」とメールで寄せた。

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 公務員の妻(40)との間に2~11歳の3人の子がいる。夫婦間の分担割合は5対5だが、「余裕はなく、夫婦ともに疲れ果てている」。特に大変なのが子どもが病気になった時。病児保育は空きがなく、預かってもらえないことも多い。両方の実家も遠いため、「結局、外せない会議や出張がない方が休まざるを得ない。夫婦が互いに頑張るだけでは限界がある。緊急時のSOSを受け止めてくれる仕組みが社会にあれば」と話す。

 小売業界で働く和歌山県の会社員女性(43)は「共働き夫婦にとって家事分担はとても大切だが、それだけで問題が解決するわけではない」とつづる。

 女性の悩みは家族の時間が持てないこと。午後5時に退社し、小学生の息子2人の学童保育の迎えや夕飯の用意。開店準備で早朝に出勤するため、午後10時過ぎに寝るが、この時刻には夫はまだ帰ってこられない。「土日も私が出勤するため、夫との連絡はほとんどメール。仕事の愚痴など、たわいもない話ができるのが家族だと思うのに……」

 

 仕事を辞める選択も頭をよぎるが、住宅ローンや子どもの教育費を考えると、正社員の職を失う不安が勝る。「家族を大切にしながらキャリアアップも望める。そんな自分にちょうど良い働き方がわからない。きっと一生わからないと思う」と打ち明けた。

 「記事を読んで、30年もたっているのに世の中はあまり変わっていないと思った」というのは、広島県三原市の主婦(60)。

 共働きだった新婚時代、「掃除機をかけて」と頼んだことがあった。夫は「なぜ自分が」と怒り、機嫌を悪くした。自らは初めての妊娠後に仕事を辞め、3人を出産。子育てが落ち着いてからはパート勤務にも出たが、夫が家事を担うことはなかった。週末の休みは自分の趣味に出かける夫の姿に「男はいいよなー」と恨めしかった。

 「男が仕事だけすればよかった時代はもう終わった。教育現場などでの若い世代への啓発が欠かせない」と指摘する。

◇ 

 連載で紹介した、マグネットボードを使って家事を「見える化」するというイラストレーターうだひろえさんの家事分担の方法について、大学病院で言語聴覚士として働く大阪府箕面市の花本麻佐美さん(36)は「とてもいいアイデア。子どもも家族の一員として家の仕事を分担すると、負担はもっと減ると思う」と提案する。

 自営業で全国の立体駐車場のメンテナンスなどを請け負う夫(40)は出張が多く、平日の大半は5歳、3歳の娘2人との3人の生活だ。

 花本さんは「なぜ自分だけが家事に追われるのか」と悩んだ末、約1か月前から、「いえしごと」と名付け、食事の準備や洗濯などを娘たちにも担わせているという。「家族の一員は家事をするのが当たり前という意識と、実践できるスキルを育てられる」と思うからだ。「一緒に楽しみながら家事をできるようになり、だらだらと長かった食事時間が短くなるなど思わぬ効果も出た」と喜ぶ。

<連載への感想や体験談をお寄せください>
 〒530・8551読売新聞大阪本社生活教育部「共に働く」係へ。ファクス(06・6365・7521)、メール(seikatsu@yomiuri.com)でも受け付けます。ツイッターは https://twitter.com/o_yomi_life_edu

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共に働く
結婚、出産後も働き続ける女性が増える一方、育児との両立の難しさやキャリアアップを描きにくい現状はあまり変わりません。女性が真に活躍するために何が求められているのか。現代の「共働き事情」を描きます。

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