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【子どもを守る】遊び(4)「おもちゃ」使い不安解く

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 出発進行――。2月上旬の朝、堺市立総合医療センターの病棟の廊下。市内の福田千紗ちゃん(6)は満面の笑みで、車椅子を改造した電車カート「SAKAI号」に乗り込んだ。ハンドルを握り、これから手術室に向かうところだ。

 千紗ちゃんは、睡眠中にたびたび呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群で耳鼻科にかかった。のどの奥のリンパ組織、アデノイドと口蓋 扁桃へんとう の肥大がわかり、切除のために入院した。

 同センターは中規模の急性期総合病院。小児専門ではないが、小児科部長の岡村隆行さんは「できるだけ子どもたちの過ごしやすい環境を整えたい」と話す。

 これまでも、地元の芸大生が病棟の廊下の壁を動物たちの絵で飾ったり、保育士が節分など毎月のイベントを開いたりしてきた。

 SAKAI号もその一環。「少しでも楽しく手術や検査に臨んでもらおう」と4年前に作り、年間50~80人の子どもが利用する。

 千紗ちゃんはSAKAI号を手術室まで“運転”。普段は無機質な入り口に「よくねる よくなるえき」の表札がかけられていた。千紗ちゃんは笑顔で室内へ入り、1時間半ほどで手術終了、4日後に退院した。

 実は、父親の知史さん(34)は本物の車掌。千紗ちゃんは「パパみたいに大好きな電車に乗れて本当に楽しかった」と話していた。

 近年、病気の子どもを支えるためにも、遊びが大事な役割を果たすようになってきた。

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