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難病の命は社会とどう繋がるか 創薬と奇跡

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

医師でさえよく知らない難病やその新薬というのはとても不思議なものです。
医療インフラの労働環境の改善のために資金流入や法改正を行って欲しいと思う一方で、創薬の価値もわかります。

単純な命の数の問題では、自己責任感や自助努力の不足で片づけられがちな五体満足な子供の貧困や教育の問題の方が、平凡な命の方が、低コストで効率が良いのですが、一方で、日本の技術やサービスでしか救えない命とは命そのものではなく、労働の価値、企業や研究者の付加価値=日本の国力として判断されます。

そして、様々な種類の環境汚染や軍事的なリスクを考えれば、労働や技術の価値は天然資源などの非サービスの財以上に価値が上がる可能性があります。

そういう意味では、無自覚にバブルに乗っかって、安易に奇跡の物語にしていないのが凄く良いと思います。

ちなみに、癌細胞とは過酷な環境で生き残る奇跡の細胞でもあります。
癌のリスクとは癌の持つ強靭さの裏返しです。
しかし、その奇跡の細胞が増えて全体のバランスを崩せば人は死に至るわけです。
そういう対比構造が自然に発生するのも、人間社会と自然界の奇跡かも知れません。

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