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よみうり子育て応援団[子育てQ&A]

コラム

子どもの小学校転校 どんな配慮が必要? 

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 年度末が近づいてきました。転勤で、小学校の転校が必要になる家庭もあるでしょう。子どもがスムーズに新しい環境に慣れるために、親はどうすればいいのでしょうか。桃山学院大准教授の金沢ますみさん(子ども家庭福祉学)に聞きました。

転校の不安、困りごと共有を [金沢ますみさん 桃山学院大准教授]

転校の不安、困りごと共有を 

 転校に限らず、大人が「よかれ」と思ってやっていることが、結果として、子どもの主体性を奪っていることがよくあります。どんな時でも、「子どもの気持ちは子どもに尋ねる」ことが重要です。

 転校についても、「不安を感じたり、悲しんだりする時間は短い方がいい」という理由で、親はしばらくの間、事実を伝えないでおこうと思うかもしれません。

 でも、決まったことは早めに伝えて、「転校のことを誰にどう伝えるか」など一緒に考える時間を共有することが大切です。子どもも納得できる形で別れができれば、次の場所に向かう力も育まれます。

 転校先では、親子で事前に校舎を見学させてもらうと学校生活をイメージしやすく、安心感を得られます。新生活は緊張の連続なので、「疲れたら休憩していいんだよ」と伝えてください。保健室を案内してもらい、親も養護教諭に会っておくと、何かと相談しやすいです。

 多くの子は、転校先でも以前と変わらずに登校するでしょう。でも「いつも通り」に見えても、実は大きなエネルギーを使っています。学校の様子を聞きながら、「よく頑張っているね」とねぎらってあげてください。

 方言や習慣、持ち物などで困っていても、「親に心配をかけたくない」と心の内を話さない子もいます。「前の学校と何か違うことはある?」と尋ねると、困りごとが見えてくることもあります。気になることがあれば遠慮せずに、担任教諭らに様子を尋ねてみてください。

 転居で戸惑うのは親も同じ。親が助け合ったり、誰かに相談したりすることは、とても大切です。大人のそんな姿を見て、子どもは「困ったら誰かに頼っていいんだ」と気付くことができるのです。

 かなざわ・ますみ 教育委員会のスクールソーシャルワーカーなどの活動を経て、2014年4月から現職。社会福祉士。共著に「学校という場で人はどう生きているのか」(北大路書房)などがある。

 子育ての悩みや疑問を募集しています。郵便は、〒530・8551読売新聞大阪本社生活教育部「子育てQ&A」係へ。メール(seikatsu@yomiuri.com)でも受け付けます。ツイッターは https://twitter.com/o_yomi_life_edu

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