ウェルネスとーく
コラム
[俳優 加藤諒さん](下)どんどん膨らむ結婚願望 早く子どもが欲しい 理想はお尻を叩いてくれる人
常に危機感を持っていた子役時代
――10歳からの子役時代は楽しかったですか。それとも……。
楽しかったですよ。でも、子どもながらに、つらいこともありました。「あっぱれさんま大先生」という番組に出ていたんですけど、収録が月に2回あったんです。そのたびに上京するので、友だちと遊べなくなりました。
危機感も持ってました。いつ番組を卒業させられるかも知れないという。ある日突然来なくなる子もいて、結果を出さないと自分もそうなるんじゃないかと。
――別の道に進もうと思ったことは?
仕事が減って、高校生の頃には、全くなかった年もありました。芸能界に進んだ友だちで、もう東京に住んでいた人は活躍していて、うらやましかった。
東京の美大の入学試験を受けたとき、両親からは「落ちたら保育士になれ」と言われていました。音楽科の高校だったし、ピアノも弾けるので、両親は僕が保育士に向いていると思ったみたいです。結果、合格して、役者を続けています。
甥っ子に愛されたくて…
――結婚願望が大きくなっているとか。
そうなんです。結婚したいですぅ~。
25歳くらいから。その頃、友だちが次々に結婚するようになって、その子どもを目にするうちに、「子どもが欲しいなぁ~」って思うようになりました。
昨年は、 甥 っ子も生まれました。加藤家の初孫です。もう、可愛いですぅ~。
でも、僕があやしても「こいつだれ?」みたいな。抱っこするとすぐ泣くし、母親が席を外しても泣いたりして、つらいです。風船を買ってあげたんですけど……。人見知りの時期なんでしょうか。
でも、この前は、僕が出ている教育番組を見て、喜んでいました。僕の誕生日には、甥っ子がお祝いしてくれている動画が送られてきました。ホントに可愛いです。
――子どもの前に、お相手ですけど。
友だちを見ていると、僕も恋人が欲しいな~と思います。とくに冬になると、思いが強くなります。クリスマスには、友だちは恋人と一緒だし。ちょっとムリだね、クリスマスは。
理想ですか? 健康で家事ができる人。何でも受け入れてくれて、僕に何かダメなことがあったらお尻を叩いて励ましてくれるような……。そうですね、年上の人がいいです。
憧れは古田新太さん 何をやってもカッコイイ
――28歳の誕生日を迎えて、あと2年で30歳ですね。30代って、どんなイメージですか。
なんか、疲れがたまって取れなくなるとか、やせにくくなるとか。そんなことばかり、聞くんですよね。
でも、仕事では、「俳優だから芝居だけ」ではなく、バラエティーも含めて、いろんなことに挑戦したいです。来る者は拒まず。今度の舞台の「パタリロ!」も、2作目ですが、どこまで行くんでしょう。楽しみです。
――目標とする先輩、憧れている存在は?
30代では、舞台で活躍する成河さん。ストイックに作り上げていく姿勢が勉強になります。40代では阿部サダヲさん。キラキライケメンではないけれど、実力でのし上がった。阿部さんが出ていると面白い、という信頼感がありますよね。それと藤井隆さんは子どもの頃からの憧れで、何をやってもすてき。歌も踊りも、笑いのセンスもすごい。
50代では古田新太さん。シリアスな作品もコメディーも、何をやってもカッコイイ。
そんな先輩たちのように、僕もなれたらいいなあ。
かとう・りょう
1990年、静岡県生まれ。10歳だった2000年、バラエティー番組「あっぱれさんま大先生」で芸能界デビュー。多摩美術大学映像演劇学科を卒業。存在感のある個性派俳優として、テレビや映画で活躍している。主な出演作に、映画「ギャングース」(今年秋公開予定)、「火花」、ドラマ「僕たちがやりました」、「ゆとりですがなにか」など。3月15日から東京・天王洲 銀河劇場で、舞台「『パタリロ!』★スターダスト計画★」にパタリロ役で主演する。