ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[俳優 加藤諒さん](上)女の子とばかり遊んだ子ども時代 カワイイと評判 親は心配したけれど
コミカルな風貌とハイテンションなトーク。ドラマやバラエティー番組、CMでも、強烈なインパクトを与える加藤さんは、10歳から芸能活動を始めた元子役です。唯一無二の存在感。それは、どのようにして作られたのでしょうか?(聞き手・梅崎正直、撮影・秋山哲也)
趣味は食品サンプル作り 自慢は「中華三点セット」
――映画のロケで日焼けしたそうですが、3月の舞台で演じるのは色白の主人公。大丈夫ですか?
日焼けしやすいんですよね。撮影で前髪をモヒカンにしているので、日が直接当たって余計焼けるんです。舞台までに白く戻さないと。
それと役作りで太ったので、これも戻さないと。
――役作りで太ったりやせたりは、苦にならない?
いやメチャ苦労しますよ。ボクサー役だったときは、1週間、豆腐とささみばかり食べていたんですけど、3キロしかやせませんでした。
やせるときは豆腐。絹ごし派です。最近は豆腐で作ったそうめんが大好き。お店で売っていて、めんつゆで食べるんですけど、すぐ食べ切っちゃいます。
――健康的なことはしてますか。
これまではダンスのレッスンに通って、運動はしていましたけど、最近は忙しくて行っていない。だから、普段歩くときに、わざと小走りしたり。
汗をかくために、お風呂のときはシャワーではなく、必ず湯船に入るようにしてます。2時間くらい、湯船で台本を読んだり、携帯でユーチューブを見たり。息抜きにもなっています。
――ほかに息抜きは?
2年くらい前から食品サンプル作りが楽しくなって、部屋には作ったサンプルがたくさん。自信作は、羽根付きギョーザと春巻き、 杏仁 豆腐の中華三点セットです。ロウで作るのと、樹脂で作るのがあるんですけど、大阪の番組で樹脂のサンプル作りを見て、やっぱり樹脂で作ってみたいなと。以前は東京・合羽橋の教室で教わっていたんですけど、最近は通えないので、自分でサンプルの型作りから始めようと思ってます。まずはカロリーメイトに挑戦したい。
少人数で遊ぶのが好きな子ども
――ご出身は静岡ですよね。
静岡駅前の商店街におじいちゃんの金物屋があって、その隣の隣が自宅でした。
――どんな子どもだったんですか。
周りからは「ませガキ」だって言われてましたね。大勢より、少人数で遊ぶのが好きで、裏山で秘密基地を作ったりとか。遊び友だちは女の子ばかりでした。
姉が2人いて、幼い頃から女の子の遊びばかりしていました。それをしなかったら、ひとりぼっちになりますから。それで、男の子が楽しむ遊びというのを知らなかったんです。男の子の世界が分からないので、遊ぶのは自然と女の子。中学校に入ってもそう。
親は心配したと思いますよ。おじいちゃんも「諒はいつも女の子からしか電話がかかってこないけど大丈夫か」って。
東京に来てからは、不思議と男の友だちのほうが多くなりましたけど。
小1で来た! 人生のモテ期
――芸能界入りのきっかけは?
5歳のときにダンススクールに入ったんですが、そこがローカルCMのキャスティングをしていたこともあり、小学校低学年のときに、信金のローカルCMに出ました。その後、そのスクールが今所属している事務所と提携したので、東京のオーディションも受けるようになったんです。
――CMに起用されるなんて、ずいぶん可愛い子だったんじゃないですか。
どうですかね。でも、小学校に入ったときは「可愛い、可愛い」と言われて、毎日上級生と手をつないで帰るんですけど、「私は諒ちゃんがいい」って取り合いになっていた記憶があります。それで、今がこれです(笑)。
人生のモテ期だったんですかね、今思うと。
かとう・りょう
1990年、静岡県生まれ。10歳だった2000年、バラエティー番組「あっぱれさんま大先生」で芸能界デビュー。多摩美術大学映像演劇学科を卒業。存在感のある個性派俳優として、テレビや映画で活躍している。主な出演作に、映画「ギャングース」(今年秋公開予定)、「火花」、ドラマ「僕たちがやりました」、「ゆとりですがなにか」など。3月15日から東京・天王洲 銀河劇場で、舞台「『パタリロ!』★スターダスト計画★」にパタリロ役で主演する。