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【いのちの値段】「適正」を探る(3)認知症配慮の治療体制を

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 東京都内の主婦(78)は2016年7月、杏林大学病院(東京都三鷹市)で虫垂がんの手術を受けた。すでに初期のアルツハイマー型認知症を患っていた。

 独り暮らし。観劇が好きで、海外旅行にも出かける行動派だ。ただ、食事したことを覚えていない。時計やはさみを何度も買う。

 抗がん剤治療をすれば、余命を1年から2年に延ばせるかもしれない。手術後、主婦は、抗がん剤治療を望んだ。次女(51)は、繰り返し確認した。意思を尊重したいが、それが本心か確証がない。家できちんと服薬できるかも心配だ。

 飲みやすい錠剤の抗がん剤が増えたとはいえ、高齢者が自宅で服薬するのは大変だ。飲み忘れだけではない。副作用の下痢で脱水症に陥るなど、簡単に日常生活が乱れかねない。まして、認知症――。

 腫瘍内科の主治医は、担当看護師、薬剤師、もの忘れセンターの医師、主婦を担当するケアマネジャーを集めた。ケアマネはがんにも認知症にも通じたベテランだ。専門性の高いメンバーたちが意見を持ち寄り、主婦にとって「適正」な支援方法は何かを探った。

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