本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『症状を知り、病気を探る』 市原真著
「おなかが痛い」「熱が出た」「めまいがする」など、患者が訴える頻度の高い五つの症状をどう読み解くか。病理専門医である著者が分かりやすく説明する。
「痛み、訴えを聞くことは、すべての診断の基本」という著者。痛みのきっかけや強さ、部位、時間による変化など、患者から情報を聞き出すポイントを紹介した。誠実に向き合い、患者の話にじっくりと耳を傾けることの大切さがわかる。
看護師ら医療関係者向けに書かれているが、「医師はこういうことが知りたかったんだ」「何を伝えたらいいかがわかった」など、一般読者の反響も大きいらしい。(照林社 1600円税別)
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