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声帯を丈夫に

元気なう

[声帯を丈夫に](2)家庭で健康テスト

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 声は年齢とともに変化する。ホルモンの影響で女性は更年期から声が低くなり、男性はやや高くなっていく。

[声帯を丈夫に](2)家庭で健康テスト

 声帯のひだ(筋肉)もやせ細っていく。声の使い方や生活習慣などで個人差はあるが、 萎縮いしゅく が進むと、左右のひだがぴったり閉じなくなる。「声門閉鎖不全」と呼ばれる状態だ。

 発声時に、ひだの隙間から空気が漏れて、かすれや出にくさ、伸びの悪さが起こる。空気が漏れると、胸の周りの骨(胸郭)を固定して踏ん張る動きが鈍くなり、重い物も持ち上げづらくなる。

 「今日からできる声帯トレーニング」(メディカルトリビューン)などの著書がある国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)人工臓器・機器開発研究部長の角田晃一さんは、誰でも簡単にできる声帯の健康テストを勧めている。

 家庭などリラックスした環境で椅子に座る。息を大きく吸い込み、普段の会話ぐらいの大きさで「あー」となるべく長く声を出す。一息でどれだけ続くかを確かめる。

 男性なら15秒以上、女性なら12秒以上だと合格の目安。声が震えたり、高くなったり低くなったり不安定な時は要注意だ。声帯だけの問題ではなく、心肺機能の低下や神経難病、がんなど重い病気が隠れていることもあるという。

 角田さんは「声は、全身の病気を映し出す鏡でもある。気になる人も、そうでない人も一度、健康テストをしてみてほしい」と話している。

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