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五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」

コラム

わきがの悩み(中)自分のニオイを知る判定法

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遺伝子診断で体質を3段階に

 自分の体質を知りたいという人には、「遺伝子診断」も可能になりました。わきが体質の人は「ABCC11」という遺伝子の塩基配列上で、グアニンが「GG」というふうに並んでいます。わきがの傾向が弱くなると、Gの一つがアデニンに変わり、「GA」の配列となります。わきがではない人は、GがなくなりAAという配列です。この一つの塩基の変化で体質が変わる特徴を利用して、わきが体質の程度を3つのタイプに分けることができます。

 余談ですが、動物はニオイによって、つがいの相手を決めます。ニオイの違いで、自分の遺伝子とできるだけ異なる遺伝子の相手を本能的に選んでいます。お互いが遺伝子的に近いことで特定の病気が多く現れ、その種族が絶滅することを避けるためです。

 これは人間でも同じです。結婚相手として、遺伝子的に理想のタイプは、体臭が異なり(心は一つの)相手です。ですから、ABCC11の遺伝子配列が異なる人同士がお似合いということになります。このような意味で、わきがも、わきがでないのも生物としての人間の大切な個性なのです。

アポクリン腺を目で確認も

 もうひとつ、わきがではないのに「わきがではないか?」と悩んでいる人にとって、有効な医学的診断法は「試験切開」です。ワキの下の皮膚を数ミリ切開し、皮下のアポクリン腺の数や大きさを直接、確認する方法です。アポクリン腺はイクラのように直接、目で見えますので、わきがの程度が視覚的に判定できます。この検査の特徴は、医師側だけでなく、患者さん本人にも鏡で確認してもらうことです。「アポクリン腺がない(少ない)」という事実を自分の目で確認するなら、「百聞は一見にしかず」です。長年の不安が一目で解消されるでしょう。(五味常明 五味クリニック院長)

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五味常明(ごみ・つねあき)

1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。昭和大で形成外科、多摩病院で精神科に携わった後、体臭・多汗研究所を設立。現在は、 五味クリニック 院長として、東京と大阪で診療する傍ら、流通経済大スポーツ健康科学部の客員教授も務めている。

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