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医療・健康・介護のコラム

[フリーアナウンサー 久保純子さん](上)「仕事」と「出産」どちらも大切 米国で知った「人生は自由で幅広い」

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両立で身に付いた効率と集中力

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――それでも、子育てをしながら仕事をするのは、やはりハードだったのでは?

 大変なこともありました。「どうしてこんな時に熱を出すの」とか、「どうしてこの瞬間に 愚図(ぐず) りだすの」とか……私に大きな仕事があって緊張してくると、子どもが熱を出すのです。以心伝心というのか、見えない何かでつながっているからこそ、繊細に感じて自分の体で表現するのかもしれません。いつも、いろいろな人に助けてもらいながら今があると、つくづく感じます。

――子育てが仕事にプラスに働いた部分もあったのですよね。

 今までは3時間かけていた仕事を、今は、例えば30分でできるようにと、創意工夫するようになりました。時間や労力の組み立てをはじめ、ありとあらゆることが効率的になりましたし、集中力もものすごく強化されたと思います。

 ただ、仕事と違い、子育てはそううまくいきません。これをやったから絶対正解というのがないですし、思うような結果にならないことが多い。今も悩み、模索しながら闘っている状態です。

――悩みを抱えても、辞める選択肢はなかったというアナウンサーは、魅力的な仕事なんですね。

 この仕事の一番の魅力は、人との出会い。それが、私をここまで引っ張ってきてくれたのだと思います。

 アナウンサーの仕事の中でも、インタビューが特に好きです。「えっ、こんな部分があったの」という発見があった時の喜びはひとしおです。「世界中に同じ人が誰一人としていないんだな」と感じます。46年間生きてきても知らないことがたくさんあり、人から学ぶことができる。ありがたい限りです。

――久保さんが活躍する一方で、同世代でやってきた女子アナウンサーたちには、出産や結婚を機に辞める方も多いです。

 それぞれが考え抜いた選択だと思います。主婦業もとても大変ですし、人生の大きな仕事だと思います。アナウンサーを辞めた方も、きっとそれ以上の喜びがそこにはあったのだろうと思います。

2人目の育児はひたすら楽しい!

――04年にフリーになり、08年に次女を出産。それは、ご自身の希望だったのですか。

 2人目が欲しいと、ずっと思っていました。娘たちは6歳差と、少し離れています。長女を産んだ後は、フリーになったばかりで頑張らなくてはいけなかった時期でした。しばらくは、2人目を考える余裕がありませんでした。

 出産は1日で終わりという出来事ではなく、その前後があります。自分の体調もありますし、周りにご迷惑をおかけすることも多々あって、自分一人では決められない選択でした。でも、妊娠がわかった時はとてもうれしかったです。

――その時も出産ぎりぎりまでお仕事をされていました。

 たぶん2日、3日前ぐらいまでは仕事をしていたと思います。出産は順調で、長女のときは9時間かかったのが、次女は30分と、安産でしたね。子どものほうが空気を察したのかもしれません(笑)。

――子育ては1人でも大変なのに、2人になったらもっと大変です。

 大変なこともありますが、1人目の土台があったからか、2人目はひたすら楽しんでいます。何に対しても少し寛大になれました。泣いても、怒っても、騒いでもうれしくて、何をしても楽しかった思い出ばかり。ポジティブなんです、基本的に。

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くぼ・じゅんこ
 1972年、東京都生まれ。94年にNHK入局。アナウンサーとしてニュース番組のキャスターや紅白歌合戦の司会などを経験し、10年勤めた後、フリーに転身。テレビ、ラジオ番組に出演する傍ら、絵本の読み聞かせや翻訳なども手がけ、2014年にはモンテッソーリ教育資格を取得するなど、「子ども」と「言葉」をキーワードに活動の場を広げている。海外経験も豊富で、現在は夫の転勤に伴ってアメリカ在住。

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