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心療眼科医・若倉雅登のひとりごと
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目の前に「ノイズ」が降り注ぐ…視力検査では分からない「小雪症候群」

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「visual snow syndrome」…失明の可能性はまずない

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 ただ、多くの患者の検査を重ねるうちに、違う結果が得られる場合もあったので、症状の原因解明は一筋縄ではいきません。

 このなんとも不思議な、私が「小雪症候群」と呼んだものは、最近では「visual snow syndrome」として海外でも報告されています。海外では「偏頭痛との関係が深い」とする記載がありますが、私が診察してきた患者さんの中では、偏頭痛を持っている人や、家族が持っている人は2、3人にすぎず、際立った特徴とはいえません。

 しかし、いずれにせよ、原因も不明ですし、治療法もありません。ただし、長年診察してきた最初の患者を含めて、失明の恐怖はまずないと考えられることは、お知らせしておきます。

 (若倉雅登 井上眼科病院名誉院長)

201505_第4回「読売医療サロン」_若倉 若倉雅登(わかくら まさと)

井上眼科病院(東京・御茶ノ水)名誉院長
1949年東京生まれ。北里大学医学研究科博士課程修了。グラスゴー大学シニア研究員、北里大学助教授、井上眼科病院副院長を経て、2002年から同病院院長。12年4月から現職。日本神経眼科学会理事長、東京大学医学部非常勤講師、北里大学医学部客員教授などを歴任。15年4月にNPO法人「目と心の健康相談室」を立ち上げ副理事長に就任。「医者で苦労する人、しない人 心療眼科医が本音で伝える患者学」、「絶望からはじまる患者力」(以上春秋社)、「心療眼科医が教える その目の不調は脳が原因」(集英社)、医療小説「茅花流しの診療所」、「蓮花谷話譚」(以上青志社)など著書多数。専門は、神経眼科、心療眼科。予約数を制限して1人あたりの診療時間を確保する特別外来を週前半に担当し、週後半は講演・著作活動のほか、NPO法人、患者会などでのボランティア活動に取り組む。

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