文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

円形脱毛症(5)Q&A 治療に固執しない選択も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

pic-160

 NPO法人「円形脱毛症の患者会」理事長で、東京医科大学皮膚科主任教授の坪井良治さんに聞いた。

 ――円形脱毛症とは、どのような病気でしょうか。

 「突然髪の毛が抜ける病気です。コイン大の脱毛と思われがちですが、円形とは限りません。脱毛が1、2か所程度の『単発型』のほか、より多く起こる『多発型』、頭髪の大半が抜ける『全頭型』、髪だけでなく、まゆ毛をはじめ全身の毛が抜ける『 汎発はんぱつ 型』など様々なタイプがあります」

 ――何が原因ですか。

 「本来は自分の体を守るために働く『免疫』の異常と考えられています。つまり、ウイルスや細菌を排除するリンパ球が、毛根を異物と勘違いして攻撃してしまうために起こります」

 ――どのような経過をたどるのでしょうか。

 「脱毛範囲が狭い軽症の多くは自然に回復しますが、広範囲になるほど回復しにくく、再発を繰り返しやすい傾向があります。脱毛が止まらない場合などは皮膚科専門医を受診してみてください」

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事