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子どもの健康を考える「子なび」

コラム

発達障害(16)特性に合わせ 伝え方に工夫を

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  発達障害では、精神科医で信州大付属病院子どものこころ診療部長の本田秀夫さんに聞きます。(聞き手・松本航介)

◇ 
発達障害(16)特性に合わせ伝え方に工夫を

 発達障害の子どもに、これからお話しするような三つの育て方をすると、成長してから不安やうつなどの二次障害が起きやすくなります。一つ目は、多くの親御さんが「普通」だと思っている育て方です。

 わが国で「普通」と思われている育て方の中には、発達障害の特性のある子どもと相性の悪い場合がしばしばあります。

 たとえば、「言って聞かせればわかるはず」という考え方がそうです。

 コミュニケーションが苦手な子どもや集中しにくい子どもは、「××をしてはダメ」「○○をやりなさい」と口頭だけで指示されても、ピンとこない、興味がない、ちゃんと聞いていないなどの理由で、頭に入っていかないことがよくあります。

 何度繰り返しても同じやり方では変わりません。子どもの特性に応じ、大事なことは書面で見せる、気が散りにくい静かな場所で伝えるなど、伝え方を工夫する必要があります。

 そうしないと、親御さんはちゃんと伝えたつもりなのに子どもは全く理解できておらず、とりあえず見よう見まねでその場をしのぐといった生活をずっと続けることになってしまいます。

 親御さんは決してそんなつもりはないと思いますが、これは、子どもからすれば放置された状態であり、望ましい環境とは言えません。

 いつも見よう見まねで生活していると、性格が場当たり的になります。周りの人と頻繁に摩擦が起き、ケンカも増えます。

 こうした環境に育つと、不安や、他人への 猜疑心さいぎしん が強くなりがちです。情緒不安定で攻撃的になる。そして、将来に対して展望も持てなくなってしまうことがあるのです。

【略歴】

本田秀夫(ほんだ・ひでお)

1964年、大阪府豊中市生まれ。精神科医。信州大医学部付属病院子どものこころ診療部部長・診療教授。日本自閉症協会理事。著書に「自閉症スペクトラム」など。

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2件 のコメント

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特性把握を簡単・常識・身近と・練習の場を

ニコナビル

特性がピンとこないのでちゃんと伝えたつもりになって、 「普通」だと思っている育て方をくり返してしまうのでは? (「待つ」ことと誤解をする。) ま...

特性がピンとこないのでちゃんと伝えたつもりになって、
「普通」だと思っている育て方をくり返してしまうのでは?
(「待つ」ことと誤解をする。)
また、一貫性がないため子どもの混乱が加速する(現代社会に上乗せ)と理解しました。
特性を理解するには当事者からの視点(同じようなことでも)も必要だと思う。

「わが国で「普通」と思われている育て方の中には、発達障害の特性のある子どもと相性の悪い場合がしばしばあります。」
全ての人がそれを知って、それが常識に含まれてから親御さんなどがようやく気づけるように感じる。
親御さんなども万能ではないし、信頼できるアドバイスや手助けなどが(誰でも・いつでも)身近になっていない。
(「普通」×「特性」)-(相性の悪い場合)= 莫大な作業(あらかじめ準備は難しい)

伝え方を工夫する必要を実感してなく、練習(特定の相手のみ)もされていないように感じる。
これでは一部の人のみが実践できる難易度が高いことだと思う。 

少しでも特性の把握が素人もすばやく出来きると大変助かると思う。
(フローチャートなど)

予防と修復(二次障害などが起きた)ではこれからの育て方が違ってくるように漠然と感じる。

この記事も(繰り返し確認できる表として貼り付けられるような)
チェックリストが欲しい。

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山本五十六の有名な言葉。 やってみせ、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ。 普通と思われている教育が間違っているのか、細やかな誘...

山本五十六の有名な言葉。
やってみせ、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ。

普通と思われている教育が間違っているのか、細やかな誘導ができる人が優れているのか。
全ての子供が時代に合った心身の育成にすすんで取り組める生き物であれば、親も教師もいりません。

自閉症傾向であろうとなかろうと、親も子供も自分の置かれた状況と向き合わないと仕方ないのは現実です。

僕の家は、親が戦後の日本の多くの家庭や大人と同じく、長時間労働信仰の成功体験の信者でした。
今の学生は四当五落なんか知らないでしょう。
やり方と結果の両方を求められても、個性に合わなければ不可能です。
試験前後の突貫工事はできても、毎日やるのは自分に無理だと思いました。
竹槍でB29を落とす命令にも感じました。

人や家庭には、先天的および後天的個性があって、そして、気分もあります。
話せばわかるのはせいぜい会話の内容であって、行動に移す、行動が持続する、には、物心のインセンティブや適性、タイミングが必要です。

結局、親や教師の願望や妄想に基づいた指令が、社会の実勢や子供の能力や感情と乖離していれば、子供の成長も関係も長続きしないということです。

親子や学校という最小社会から、多くの人間は自分の願望や欲求と社会の要求のすり合わせを学ぶわけです。

その中で、心をすり減らして犯罪や自殺に走る人のうち、本当は真面目な人を残念に思います。

島国、日本の官僚社会の陰湿性を考えれば、猜疑心も才能。
また、一部の天才や大秀才を除き、この閉塞社会で、未来への展望を持てないことは普通ですので、絶望する必要もないというのは若者のために付記すべき事柄でしょうか?

それを超えるメンタルタフネスや知略、集団形成能が生き残りと出世には必要ですが、成功者を基準にすると生きづらさを抱えた人が増えてしまいます。

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