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【子どもを守る】親の思い(4)読み書きだけ大の苦手

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漫画家 千葉リョウコさん

【子どもを守る】親の思い(4)読み書きだけ大の苦手

漫画「うちの子は字が書けない」で、漢字のトレーニングカードについて母子で話すシーン (c)千葉リョウコ

 幼い頃から絵本や図鑑を読むのが好きで、九九もすらすら。でもなぜか、文字を書くのは大の苦手――。10年前、小学2年生になった長男 冬生ふゆき 君(17)(仮名)のちぐはぐな面に、漫画家、千葉リョウコさんは頭を悩ますようになった。

 簡単な書き取りの宿題に1時間もかかる。文字はのたくり、読みづらい。「そのうち書けるようになるさ」。夫(49)ののんきな言葉に口論になったこともある。

 「訳が分からないけれど何とかしなくては」と学校と相談し、車で20分かかる別の学校の特別支援教室に週2回通うことにした。

 それでひと安心し、漫画の締め切り、幼い長女や次男の育児などにも追われるうち、数年が経過した。

 6年生なのに冬生君は自宅の住所を書けない。音読の速度が遅い。「このままでいいのかな」。そんな時、偶然参加した教育講演会が転機になった。

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