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【いのちの値段】読者の声〈上〉高額治療 社会の負担思う

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【いのちの値段】読者の声〈上〉高額治療 社会の負担思う

人工透析を受けながら、自らの「透析と人生」を語る男性(埼玉県のクリニックで)

 8シリーズを掲載した年間連載「いのちの値段」には、多くの反響が寄せられた。患者編と家族編に分け、2回にわたって紹介する。

 患者からの声が特に多かったのは、「透析と人生」と、高額のがん治療薬を扱った「オプジーボ」だ。

 がんの疑いで腎臓を摘出し、2010年から人工透析を受ける埼玉県の元自営業の男性(88)は、「いつ透析をやめるのか」という視点をつづった。

 自己負担額がわずかな透析に、生活費の4倍近い医療費が費やされる。「社会に尽くしてきたご褒美」と受け止めてきたが、医療体制が整わない途上国で命を落とす子どもの姿をテレビで見るたび、「日本は恵まれ過ぎ」と感じていた。

 社会に負担をかけているという「後ろめたさ」から逃れたい気持ちや、透析による延命は自然ではないという思いもある。「元気で動けるうちは思い切り納得できる生き方をして、だめになったら透析をやめる」と考えるようになった。

 16年、クリニックの院長に相談すると、事前指示書を渡された。意識不明の状態が長く続く事態などに備えて透析の中止の希望を伝えておく文書だ。人生の幕引きの準備に向け、一歩踏み出すことにした。8月に「透析と人生」を読んだ時、同じ意見の人は必ずいるはずだと実感したという。

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