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「薄い」「吸水力すごい」…大人用紙おむつ、アジアで人気

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「薄い」「吸水力すごい」…大人用紙おむつ、アジアで人気

花王の大人用紙おむつ「まるで下着」。パンツ並みの薄さと肌触りが特徴だ

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 日本の大人用紙おむつが、海外から注目されている。世界に例を見ない速さで高齢化が進む日本のおむつは、薄いのに吸水性が高く、種類も豊富。外出しやすいのも特徴で、メーカーにはアジアを中心に、問い合わせや勉強会の依頼が相次いでいる。

 最大手ユニ・チャーム(東京)は今年、台湾とインドネシアから講師派遣の依頼を受けた。11月には台湾の3都市で、介護セミナーに社員が招かれた。日本のおむつについて説明すると、「吸水力がすごい」「普段通り動ける工夫がされている」などの感想が相次いだ。「一人で歩ける」「歩けないが座れる」などの状態に応じ、大手メーカーがそれぞれ約30種類を開発していることや、高い消臭効果にも驚きの声が上がった。

 同社には今年、台湾やシンガポールの看護学生が商品の勉強に訪れた。

 日本の大人用おむつが注目されているのは、近年、台湾や中国、タイなどで一部の販売が始まり、海外の消費者が手に取る機会が増えたことが背景にある。また、日本を訪れた外国人が購入し、使い勝手の良さが口コミで広がったともみられている。

 花王(東京)にも、海外から「どこで買えるか」などの問い合わせが増えている。リブドゥコーポレーション(愛媛)も、「展示会でアジアやヨーロッパの介護関係者から熱心に質問を受ける」と話す。フランスなどにはインターネットで購入する高齢者もいる。

 下着並みの薄さも、海外からの評価が高い。花王が2016年10月に発売した商品名は「まるで下着」。ユニ・チャームも今年3月、薄型の「すっきりスタイルパンツ」を売り出した。パンツのようにはき、その上に、体にフィットするズボンを着用できる。どちらの商品も「友達と外食に行けるようになった」「長時間の観劇が楽しめる」と好評だ。

 高齢者のライフスタイルに詳しい村田裕之・東北大特任教授は、「日本のおむつは高齢者の社会参加を後押ししている。その点も海外から関心を持たれているのだろう」とみている。

 日本衛生材料工業連合会(東京)によると、日本の大人用紙おむつの生産枚数は、16年で約74億枚。ほとんどは国内で使われている。ユニ・チャームは「今後高齢者が増えるアジアを中心に、本格的に需要が見込まれる」と話している。

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