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【臓器移植法20年】生きたい(4)贈られた腎臓から感染症

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【臓器移植法20年】生きたい(4)贈られた腎臓から感染症

亡くなった男性の遺影に向かい、並んで手を合わせる母と娘(東京都調布市で)

 仏壇の遺影に向かい、2歳の女の子が手を合わせる。

 「パパ」

 会ったことのない写真の男性。でも誰だかちゃんと知っている。2015年8月、男性は、待望の第1子を抱くこともなく、49歳で世を去った。

 「やっと腎臓がいただけて、明るい未来が待っていると思った。こんなこともあるんですね」

 男性の母親(78)が、孫の隣で涙を浮かべた。

 自動車会社で働いていた男性に異変が見つかったのは1999年のこと。会社の健康診断をきっかけに精密検査を受けると、慢性腎不全の末期だった。すぐに人工透析が始まった。

 周りを楽しませるのが好き。そして車が大好きで、休日のたび、両親をドライブに連れ出した。いつも前向きな、弱音を吐かない人。妻(41)との間に子どもを望んだのは、彼なりの思いやりからだ。「長生きできないかもしれないから、君が一人で寂しくならないように」

 約15年待ってようやく脳死の人から腎臓の提供を受けたのは、14年秋。移植手術は成功したが、体内でサイトメガロウイルスが悪さを始める。移植された腎臓から感染したと聞かされた。

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