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【臓器移植法20年】生きたい(3)海外移植 狭まる門戸

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【臓器移植法20年】生きたい(3)海外移植 狭まる門戸

少しずつ仕事を再開している中市さん。パソコンを使って映像をつなぎ合わせる(東京都目黒区で)

 「移植まで命が持たないかもしれない」

 突然、ろれつが回らなくなり、ぼーっとして直前の記憶が飛んだ。肝性脳症だった。2015年秋のことだ。この状態では、待てる時間は残りわずか。「アメリカに行くしかない」。そんな思いに駆られた。

 東京都世田谷区の中市好昭さん(39)は、07年に原発性硬化性胆管炎と診断された。胆汁の流れが滞り、肝機能が低下する。薬でしのいできたが、解毒しきれなくなったアンモニアの影響で肝性脳症を起こし、病状はいよいよ深刻になった。

 助かる方法は移植だけ。肝臓の場合、親族が一部を提供する生体肝移植もあるが、健康なドナー(臓器提供者)をリスクにさらすことになる。しかも中市さんは、部分移植では再発の可能性が高いとされた。

 提供が少ない国内で脳死ドナーを待てば、機会が来るかわからない。主治医のつてを頼り、渡米の道を探った。しかし、費用は7500万円。自力で調達できる額ではなかった。

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