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コラム

[女優 紺野まひるさん](上)身も心も軽く なって分かった「40歳」は気持ちいい!

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健康すぎて病人食が作れない!

――4歳からクラシックバレエを始めたのですね。

 宝塚に入るまでレッスンを続けて、音楽学校に入ってからもバレエの授業がありますので、25歳で退団するまでずっとレッスンを受けていました。退団した後も1人目を妊娠するまではちょこちょこ続けていました。

 母に「どうして私をバレエ教室に連れていこうと思ったの?」と聞いたら、美しい体形でいてほしかったと。振り返ると、姿勢が良くなったことがバレエで一番得たことかな。体も柔らかくなったし、体育の授業で困ることもなかった。体も強くなりました。本当に大きな病気もしなかったし、なってもすぐ治るんです。こんなに強いのは、「親に感謝」なのかな。

 熱を出した記憶も、七五三の時と、NHKの連続テレビ小説「てるてる家族」の撮影中の1回だけ。いつだって食欲があって、寝不足でも、夜遅くまでお酒を飲んだ翌朝も、すぐに食べたいという感じなんです。だから夫の体調が悪かった時、体調が悪い人に向けたごはんの作り方が私には分からなかった(笑)。

――そんな紺野さんが宝塚に興味を持ち出したのが…

 中学2年生の春です。何度か小学校の頃も舞台を見ていたのですが、その時には興味があまり湧かなかったんです。バレエの仲間の女の子が宝塚ファンで、「見て、見て」って言われて、多分4、5年ぶりぐらいに生で見たら、偶然それが名作の「ベルサイユのばら」でした。

 とってもきれいで、衣装も、照明も、ぴかぴかきらきら。最後のほうにバレエを踊った方もいました。帰る時には、「ああ、私ここに立ちたいな」と思っていました。家に帰ってすぐ親に言うと、「いいよ」と言ってくれました。高校1年生が終わって音楽学校へ入りました。

宝塚こそ私の人生の原点

――音楽学校や歌劇団にいた時は、ハードスケジュールの日々だったと思います。どんな健康管理を心がけていましたか。

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 「お呼ばれ」といって、お客さまとご飯を食べに行く機会があるのですが、私は体調を崩してはいけないと思ってほとんど行かなかったです。病気になったら、みんなに迷惑がかかってしまいますから。人混みも避けていました。宝塚時代は、あまり出かけなかったし、人と接することがなかったですね。今振り返ると、すごく閉鎖的な生活でした。

――雪組の娘役トップになったのは初舞台から6年という早さでした。メンタルの面でも大変だったのでは?

 私は本当に同期に恵まれて、精神的にも同じ雪組の同期が支えでした。本当に感謝しています……あっ、でも1回ありましたね、大きな事件が。

 早くから役をもらった私は、雪組で同期では一番上の立場だったので、何かあると私が代表して怒られるのです。どういう内容かは忘れましたが、その日も代表して怒られて、舞台に立ったら涙が止まらなくなってしまいました。もうずっと泣いている状態で、どうにかセリフは言えていたという始末。その時の相手役だった上級生に終演後、「すみませんでした」とひどい顔で謝りに行きました。

 宝塚というのはそういうお行儀がしっかりしていて、何か物を落としたり、セリフを間違えたりしたら謝りに行くという決まりがあるんです。私は怒られる覚悟でしたが、「えっ、知らなかった。分かんなかったよ」と。本当のことは分からないのですけど、その時は優しさだと受け取った記憶があります。

 与えられたことは100%こなさなければいけないという責任感―それは皆さんあると思うのですけど、そこだけですかね、精神的な重圧を感じたのは。温かく見てくださる上級生がいて、支えてくれる同期もいて、下級生もいて、私は周囲に恵まれた状態でトップになれました。音楽学校時代も含め、宝塚は人生で一番自分を作り上げてくれた場だったと思います。

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こんの・まひる
 1977年、大阪府豊中市生まれ。94年に宝塚音楽学校に入学。96年に宝塚歌劇団に入団して初舞台を踏む。雪組の娘役として活躍、「アンナ・カレーニナ」「殉情」「追憶のバルセロナ」など多くの作品に出演、2002年に初舞台から6年という異例の早さで娘役トップとなる。同年9月、宝塚を退団。テレビドラマ「てるてる家族」(NHK連続テレビ小説)などで全国区の人気を得る。映画、舞台、CMなどで幅広く活動中。18年2月7日~26日まで、東京・日比谷のシアタークリエでのミュージカル「ファン・ホーム ある家族の悲喜劇」に出演する(☎03・3201・7777)。

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