ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 紺野まひるさん](上)身も心も軽く なって分かった「40歳」は気持ちいい!
宝塚の娘役で一世を 風靡 した後、女優としてテレビドラマ、CM、舞台と多忙な毎日を送りながら、夫を支え、2人の女の子の子育て真っ最中と、 八面六臂 の活躍を見せる紺野さん。それでいて疲労感を 微塵 も感じさせず、若さと美しさを保ち、明るく前向きな日々を過ごしています。そんな「健康生活」の 秘訣 は? (聞き手・塩崎淳一郎、撮影・高梨義之)
早く40歳になりたかった!
――今年(2017年)4月に40歳の節目を迎えました。
39歳の時から「早く40歳になりたい!」と思っていましたね。日本人は数字に対するこだわりが強いからか、早く40歳になってすっきりしたかった。「何歳ですか」と聞かれて「39歳です」と言うより「40歳です」と言った方が、身も心も軽くなったというか、気持ちいい感じです。
40歳になっても特に健康観は変わりません。私は好きなものを食べて、楽しい時間を過ごしていたら十分。子どもたちのために一日でも長生きしたいとは思いますが、3食しっかり食べてよく眠ることを大事にする、という必要最低限なことしかしていません。太りたくないからと思って食べない生活ではなく、逆においしいものを食べたいからその分、運動するタイプなので、ダイエットとは無縁です。
運動と言っても子育てがあるので限られていますが、家の中をひたすら掃除で歩いたり、加圧トレーニングに行って軽い運動をしたり。マッサージは、月に3回は行くようにしています。あとは、お風呂上がりのストレッチなど、本当に隙間の時間を見つけて、軽い筋トレは自宅でするようにしています。
子どもにうつされ人生初のインフルエンザ
――それにしても、舞台に映像にいろんなお仕事をされていますね。
舞台は生だから失敗は許されない。すごい緊張感があって、そのプレッシャーが逆に気持ち良さにつながったり、1回きりだからすごく熱がこもったり。お客さまが目の前にいて反応がすぐに分かるのも楽しいですね。でも、怖いのは公演中に体調を崩すことです。
もともと風邪や病気に対して体がすごく強かったのですが、去年の年末に子どもから感染し、生まれて初めてインフルエンザにかかったんです(笑)。
体が強いからなのか、熱は出なかったのですが、立っていられないほど体が痛くて、病院に行ったらそれがインフルエンザと分かりました。舞台の本番中だったらどうにもならないので、またかかってしまったらどうしようとちょっと心配しています。来年(18年)の2月にミュージカルのお仕事があるので、「家族がみんな元気でいてくれますように」と願っています。
テレビドラマや映画という映像の仕事の楽しさは、本当に「せいの!」で初対面の俳優同士が夫婦だったり、恋人になったりと、急にすごく濃密な関係になることです。相手がどんな芝居をしてくるかも分からない手探りの中でリハーサルが始まり、考える作業を経て本番。そんな短時間の中で作り込む作業、限られた時間をものすごい集中力で過ごせるところが楽しいですね。
でも、最近うちはテレビが壊れたという設定になっていて(笑)、テレビを見ない生活をしています。2人の子どもがテレビのとり合いを始めるようになって、けんかをするので、「テレビが壊れたらどうなるかな」と思って消してみました。
テレビがなければないで、子どもたちは本を読んだり、お絵描きをしたり、塗り絵をしたりという方向にシフトチェンジできるんですね。だから今、家は静かで平和です。
食事を作っている朝と夜だけ、キッチンのポータブルテレビをつけています。そして、私の出演しているCMが流れると、子どもたちにパッと見せる。「あっ、お母さんだ」って言ってくれる反応が、うれしくて……。
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