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漫画家 内田春菊さん

一病息災

[漫画家 内田春菊さん]大腸がん・人工肛門(2)主治医の言葉に衝撃

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  の検査のつもりで行ったクリニックで「すぐに大きな病院へ」と言われ、4人の子どもを産んだ大学病院を受診した。検査結果は、「大腸がん」だった。

[漫画家 内田春菊さん]大腸がん・人工肛門(2)主治医の言葉に衝撃

 がん告知自体には、それほど気落ちしなかった。がん経験者は今どき珍しくない。早く治療すれば助かる病気と認識していた。ただ、主治医の次の言葉は衝撃だった。

 「今手術したら、確実に『人工肛門』になります」

 「えっ!」。思わず大きな声を上げてしまった。

 人工肛門はおなかに穴を開けて腸を引き出して便の出口をつくるが、当時は、お尻に何か器具がつくのかと思っていた。何の知識もなく、その後の生活がどうなるのか想像できず、うろたえた。

 がんが出来た位置が肛門から2センチの所。検査の内視鏡もその先に進めないほど張り出していて、「現状では肛門も一緒に切除せざるを得ない」と説明された。

 まず3か月間、抗がん剤治療を行った。「がんが小さくなれば、肛門を残せるかもしれない」。最後まで期待を残していた。吐き気、冷水に触れた時の指先のしびれなど、抗がん剤の副作用も乗り越え、がんは確かに縮小した。

 だが、それでも「肛門を残すのは危険」と主治医に説明され、人工肛門を受け入れた。同席した20歳の娘に「母ちゃんが変わるわけじゃないから」と言われ、「勇気づけられている」と感じた。

  漫画家 内田 春菊(しゅんぎく) さん(58)

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