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どうする? 仕事と出産(1)妊活とキャリア形成…宋美玄さん基調講演

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体外受精の成功率 日本で低いのはなぜ?

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「30代前半から仕事と妊活を並行すれば、キャリアも形成できる」と語る宋さん

 不妊治療の話をします。最近は体外受精がどんどん増えていて、今は19人に1人の赤ちゃんが体外受精によって出生している。大体100万人弱ぐらいの赤ちゃんが生まれて、そのうち5万人ぐらいの赤ちゃんは体外受精で生まれています。

 ですが、体外受精の成功率は、医学が進歩しているにもかかわらず下がってきています。妊娠率も、無事に赤ちゃんが生まれる率もです。

 体外受精と顕微授精を合わせ、治療数は日本で42万件(2015年)も行われています。でも、実際に妊娠したのは7万件。流産をせずに赤ちゃんを授かったのは4万9000件しかない。これは世界的に見てもかなり低い数字です。

 どういうことかというと、やはり40代以上の治療数がすごく多いのです。妊娠率も低くなるし、成産率も低くなる、そして流産率が上がってくる。これは卵子の年齢によるものです。体外受精の門をたたく年齢が、遅い傾向にあるのです。

 体外受精にはお金がかかりますが、国が助成を出しています。世帯年収が730万円までの方ですと、1回の治療につき15万円。妻が40歳未満で始めると、6回まで助成されます。自治体で助成を行っているところもあります。しかし、これにも年齢制限がつくことになりました。

2人欲しいなら30代前半から妊活を

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 外国の文献によると、子供を1人欲しい人が20歳で妊活を開始すると、ほぼ100%の人が授かります。35歳でも体外受精を選択肢に入れれば9割。40歳で始めても、体外受精をすれば7割ぐらいの人は授かるし、しなくても6割以上の人は授かる。このように見ると、35歳とか40歳というのは、まだまだ全然、生殖可能な年齢であることがわかります。

 私はひとりっ子じゃなくて2人欲しいんだという場合。35歳から妊活をしても、8割は2人授かる。私は35と39歳の時に産んでいます。30代前半ぐらいに始めたら、2人欲しいという希望は達成できる人が多いわけです。女性の生殖に適した年齢とキャリアを形成する時期は重なっていて、キャリアを先にし、それから産むとなると、希望する数の子どもが授かれないこともあります。30代前半から仕事と妊活を並行すれば、キャリアも形成できる。妊活開始年齢はこの辺なのかな、という感じです。

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