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防犯ブザー 音の大きさ確認
すぐ手が届く場所に取り付け
身を守るグッズとして防犯ブザーは小学生を中心に多くの子どもが携帯している。正しい使い方を心がけ、いざという時に効果を発揮できるようにしておきたい。
防犯ブザーは、危険を感じた時にひもを引っ張ったりボタンを押したりすると、大きな音が鳴る。周囲に身の危険を知らせたり、不審者をひるませたりする効果が期待され、広く普及している。
東京都千代田区の「ビックカメラ有楽町店」には、約60種類の防犯ブザーが並ぶ。1000円前後の商品がよく売れており、笛やLEDライトがついた多機能タイプも人気という。売り場担当の宇野
防犯ブザーを選ぶ際は、まずブザーの音量を確認する。子どもの安全に詳しいセコムIS研究所(東京)の主務研究員、
ひもを引いたりピンを抜いたり使い方は単純だが、いざ危険に遭遇すると恐怖で体がすくんでしまい音を鳴らせないという事態もあり得る。購入したら親子で使い方を練習し、非常時には反射的に音を鳴らせるようにしておきたい。
舟生さんが勧めるのが、親が不審者役になり、体を動かしながら対応の仕方を学ぶ方法だ。知らない人から声をかけられたら、大人が両手を広げてもつかまらないように距離をとる。同時に、いつでも防犯ブザーを鳴らせるように手を添える。
「もし悪い人じゃなかったら……」「勘違いだったら」という思いがよぎり、防犯ブザーの使用をためらう子どももいる。しかし、子どもをだます声かけは巧妙化しており、少しでも危険を感じたら、ためらわずブザーを鳴らすように伝えておきたい。舟生さんは「『もし悪い人ではなかったら、お父さんとお母さんが謝りに行くから大丈夫』などと教えてあげて」と話す。
取り付ける位置にも注意しよう。「ランドセル側面のフックに付けている子どもも多いが、とっさには手が届きにくい。肩ベルト前面の金具など、すぐに手が届く場所がよい」と舟生さん。ズボンのベルト通しに付けても手が届きやすい。体格の変化に合わせて、取り付け位置がそのままでよいのか見直したい。
国民生活センターが2013年、小学生が使用していた防犯ブザー139個を確認したところ、半数以上に電池切れや回路の断線などで音が鳴らないなどの異常があった。舟生さんは「月に1回程度は電池切れや故障がないかどうかを確認してください」と呼びかけている。
■防犯ブザーを購入する際のポイント
・ ブザー音は大きいほうがよい。85デシベル以上が目安
・ 販売時についている電池はテスト用で寿命が短い。替え電池も準備する
・ 頑丈さや防水仕様かどうかなどもチェックする
(舟生さん、宇野さんの話を基に作成)
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