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40代から備えよう「老後のお金」

コラム

親の「ついのすみか」問題 高齢者施設はどう探す?

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ママ友の話題が「子育て」から「介護へ」

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 40代が初めて直面する老後問題は、「親の介護」ではないでしょうか? 実は、私もそうでした。

 子どもが中学生になった頃から、ママ友トークの中心は「子ども」ではなく、「親の介護」にシフト。「両親が食事を作るのを 億劫おっくう がるようになってね。先日、『サ高住』(サービス付き高齢者向け住宅)の見学に、一緒に行ってきたわ」「認知症の母の介護のために弟が退職しちゃって。母だって、そんなこと望んでないのよ。どうするつもりなのかしら?」といった具合です。

 私にも心配事がありました。それは、我が家が脳卒中の家系であること。祖父も叔父も脳卒中で亡くなっています。もし、母親と2人で暮らしている78歳の父が、いま脳卒中で倒れたら……。長女の私は、どうすればよいのでしょう? 介護が必要になってから高齢者施設を調べ始めるのは、とても大変なことではないか、と思うようになりました。

初めての施設見学

 昨年、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに誘われて、初めて高齢者施設を見学しました。施設は新しく、しかも高級。入居者の方たちの中には、「家族に入所させられている」と思っている人もいて、その怒ったような、諦めきったような表情にショックを受けた私は、少し落ち込んでしまいました。

 同行していた別のファイナンシャルプランナーは、「家族には、『入所できる施設を、早く確保しなければ』という焦りもあるから、精神的にすごく厳しいわよ」と言っていました。

老後向けサービスの「値ごろ感」がわからない!

 介護に関する本やムックも数冊購入。高齢者施設を調べてみましたが、良い施設の評価の仕方は本によってバラバラで、判断する基準が定まりません。そんな折、畠中さんから、施設を検討している高齢者へ情報提供している「 NPO法人 シニアライフ情報センター 」の存在を教えてもらいました。畠中さんは、15年かけて約250か所の高齢者施設を見学した老後情報のスペシャリスト。その畠中さんが入会していると聞き、私も入会を決めました。

 入会すると、機関誌が年4回送られてきます。納得できる施設を見つけたいと機関誌を眺めているうちに、あることに気がつきました。「私は、老後について『値ごろ感』を持っていないんだ」と。

 たとえば、主婦は「今の時期、旬の野菜は何で、値段はこれくらい。どこのお店が安いのか?」といった情報を自然と持っています。けれども、「老後にはどんなサービスが必要で、その費用はいくらが妥当なのか?」という感覚が全くないのです。

 では、どうしたらよいのか? 野菜の値ごろ感と同じで、多くの情報に触れ、自分で考えてみる「経験値」が必要なのだと思います。

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楢戸ひかる(ならと・ひかる)

マネーライター、ファイナンシャル・プランナー

 1969年生まれ。大手商社に8年間勤務後、フリーライターに。妊娠を機にファイナンシャル・プランナー資格(現FP技能士)を取得。約20年にわたり、女性向けのマネー記事を執筆してきた。
 ホームページ「主婦er」の運営や、家計管理のワークショップも手がける。家族は、夫と息子3人(高校生と中学生)。

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