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お年寄りへの虐待とは?

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暴力や嫌がらせ多く

お年寄りへの虐待とは?

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お年寄りへの虐待とは?

 Q どのようなことがお年寄りへの虐待になるの。

 A 高齢者への虐待は大きく5種類に分けられる。件数が多い順に、〈1〉殴る、不必要に体をベッドに縛り付けるなどの身体的虐待〈2〉嫌がらせや無視などの心理的虐待〈3〉必要な介護を行わない介護等放棄〈4〉本人に無断で貯金を使い込んだり、生活費を渡さなかったりする経済的虐待〈5〉性的な嫌がらせなどの性的虐待――だ。

 Q 被害はどのくらいあるの。

 A 厚生労働省の調査によると、2015年度には、息子や夫、娘ら介護をしている家族による虐待が1万5976件もあった。前年度と比べ237件増えた。特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護職員による虐待は、同108件増の408件。特に介護職員による虐待が急増していて、5年間で4倍以上になった。

 介護を受ける高齢者の増加や、虐待に対する問題意識が高まって通報件数が増えたことが影響しているようだ。

 Q なぜ虐待してしまうの。

 A 介護職員による虐待の原因を聞いた調査(複数回答)によると、最も多いのは「職員の教育・知識・介護技術の問題」で65・6%。次に「職員のストレスや感情コントロールの問題」が26・9%だった。背景には、介護施設の深刻な人手不足があるとも言われている。家族による虐待の原因では、介護に伴う疲れやストレスが最多だった。

 適切なケアの知識がないために発生する虐待もある。高齢者が尿を漏らさないように水分を控えさせたら、脱水症状を起こしてしまった――などのケースだよ。この場合、介護する人に虐待をしている自覚はないんだ。

 Q 認知症などで、虐待されても助けを求められない人もいそうだなあ。

 A 全国の市区町村の役所や地域包括支援センターには高齢者虐待の通報窓口がある。近所や知り合いに、服が汚れている、家から異臭がするといった高齢者がいたら窓口に相談するなど、地域全体で気にかけることも大切だね。(田中ひろみ)

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