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糖尿病治療のいま(2)腎不全期 症状の進行抑制

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糖尿病治療のいま(2)腎不全期 症状の進行抑制

検査入院中に主治医の北田宗弘さん(右)に体調を伝える桶谷茂樹さん(石川県内灘町の金沢医科大学病院で)

 「それだけは避けたい」

 石川県 宝達志水町ほうだつしみずちょう桶谷おけたに 茂樹さん(65)は強い口調で言った。3年前、通院先の金沢医科大学病院(同県内灘町)で、「このままだと1年以内に人工透析になる」と告げられた時だ。糖尿病の合併症の一つ、腎症が悪化していた。

 桶谷さんは、札幌の初夏の風物詩「 YOSAKO ソーラン祭り」に参加する県内チームの統括者。イベントなどの折衝で多忙な身だが、透析療法が始まれば週3日はベッドの上。体への負担は重く、仕事や生活の制約も大きくなる。

 42歳で糖尿病を発症したが、薬を飲んだり飲まなかったり。57歳の時に狭心症で入院したのも、高血糖による動脈硬化が原因だ。腎臓の働きも悪くなり、2年後、腎症の「腎不全期」に進行した。透析の一歩手前だが、「症状はなく、大丈夫だと思っていた」。

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