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落語家 林家木久扇さん

一病息災

[落語家 林家木久扇さん]喉頭がん(4)「笑点」復帰 友情厚く

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 のどの部分ががんになって、2014年9月、放射線治療を受け、声が戻った。落語家の命とも言える声帯が治療で傷ついていたが、時間の経過とともに徐々に回復していったようだ。「これでまた仕事ができる」と思うと、元気いっぱいになった。

 

[落語家 林家木久扇さん]喉頭がん(4)「笑点」復帰 友情厚く

 9週間休養し、人気番組「笑点」への復帰の日。収録会場に自動車で着くと、大喜利で右隣に座る元同門の三遊亭好楽さんが、駐車場入り口に一人で立ち、涙を流しながら待っていてくれた。楽屋には花が飾られ、出演者一同で出迎えてくれた。

 「すごく友情を感じた。うれしかったですね」

 闘病中は子どものファンからも「きくちゃん がんばって」などと、絵と手紙が入ったお見舞いの封筒がどっさり届いて驚いた。

 笑点には、落語家の最上階級「真打ち」の手前の「二つ目」から出演した。当初は大御所たちに囲まれ、今ひとつ自分の持ち味を打ち出せなかった。 鞍馬天狗くらまてんぐ など大好きな時代劇の登場人物の物まねを手始めに、ダジャレや歌など、どんな年代にも笑ってもらえて、愛される芸に幅を広げていった。

 落語家になる前は、漫画家もやった。著書は60冊以上。歌のCDも出し、アイドルグループとも共演している。「自分でも面白がってる。ちっとも大変だなんて思わない」。今は映画やドラマに出演する落語家は珍しくないが、マルチタレントのはしりだ。

 「僕の落語は入門編。木久扇が面白いから、他の落語家の はなし も聞いてみようと思ってくれるのが、落語界での僕の役目」

 

  落語家 林家 木久(きく)(おう) さん(80)

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